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2021-09-15

【ボクシング】TOKYO2020、ボクシング競技を総括する

ハイクォリティな技術戦となったアンディ・クルス(左)対キーショーン・デービスの男子ライト級決勝

 夏の余韻はまだ終わらない。東京オリンピックは女子フェザー級の入江聖奈(日体大)の優勝で沸き立った後も、熱戦続きだった。世界のトップレベルが見せつける輝ける能力が、無観客開催のリングに燃え上がった。ボクシング・マガジン10月号では入江らメダリストのインタビュー、対談に続き、さらに大会の全貌を多角的に伝えていく。

 男子8階級、女子5階級の決勝は、そのすべてが熱戦だった。現在のトップを行くボクサーたちが、アマチュアの最高峰たる金メダルを目指しての渾身の戦いがそこにはあった。パウンドフォーパウンドとも評価されるアンディ・クルス(キューバ)とこの大会のためにプロのリングから帰ってきたキーショーン・デービス(アメリカ)の超ハイテクの技術戦、五輪史上に残る逆転劇となったエバート・ソウザ(ブラジル)対オレクサンドル・ヒズニャク(ウクライナ)、あらゆる苦難を乗り越えてついに決勝の舞台に立ったケリー・ハリントン(アイルランド)の全身全霊をかけた戦いなど、決勝戦13試合をレビューする。さらに金ダリスト全員のプロフィールも追いかけた。

 また、低調な成績に終わったリオ五輪から5年、3つのメダルを獲得する原動力となった日本チームの強化に焦点を当てる。観客ゼロでも熱気に包まれた国技館からの密着レポート、さらに「ラウンドごとの採点公開」に踏み切り、競技内容を含めて大会を成功に導いたIOC・ボクシング・タスクフォースの渡辺守成リーダーのインタビューと盛りだくさんの企画で、行き過ぎるフェスティバルの熱狂を振り返る。

写真◎ゲッティ イメージズ Photo by Getty Images

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