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2021-09-20

NOAH「N-1」佳境! シングル2冠王者の杉浦貴が2戦目で脱落…桜庭和志vs田中将斗の超異次元対決は30分熱戦ドロー! 船木誠勝、望月成晃が2勝目!!【週刊プロレス】

頭を抱える杉浦貴

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 9月20日、NOAHのシングルリーグ戦「N-1 VICTORY 2021」4日目がNOAH特設アリーナにおける無観客TVマッチにておこなわれた。

 今年はN-1史上過去最多となる16選手が4ブロックに分かれ、9・26後楽園大会までリーグ戦をおこない、10・3後楽園大会で各ブロック1位による1DAYトーナメント(AvsB、CvsD)を実施。優勝者は10・10大阪大会で丸藤正道の持つGHCヘビー級王座に挑戦する。

 N-1 4日目ではAブロックの杉浦重vs清宮海斗、Bブロックの望月成晃vsケンドー・カシン、Cブロックの桜庭和志vs田中将斗、Dブロックのマサ北宮vs船木誠勝という4試合が組まれていた。

 藤田和之が2連勝と独走状態のDブロックは船木が北宮にスリーパーホールドで勝利。試合後には「序盤でだいぶ体力を奪って、で、とにかく相手のバックドロップと監獄だけは食らわないようにして、ずるいんですけども、相手の良さを出さずに終わってしまったと、そんな感じですね」と勝因を分析した。

 9・26後楽園大会ではDブロック首位を懸けて藤田と激突。「あと1試合…あと(優勝までは)3試合ですよね。まだ半分きてないんで。次、藤田戦ですね。そこを落とさないように。地道に行きます」と決勝トーナメントを見据えていた。

 桜庭vs田中はUWFインターナショナル出身vsFMW出身でまったく異なる道を歩いてきた両者による業界大注目の初シングル。水と油のようなスタイルだが、試合はがっちりとかみ合ってあっという間に30分が過ぎ去って、星取り的には痛み分け。

 試合後、田中は「緊張感ある闘いができたと思うけど、そういうのがアダになった」。桜庭は「田中さん、うまいっすね。うまい。入ったと思っても微妙にポイントずらすんですよ。だからそこがめっちゃこっちもスタミナ削られました」と振り返った。

 望月vsカシンは戦前に望月が「トンチ勝負」と語っていたようにほとんどプロレス技が繰り出されない一戦となる。カシンは入場時のラダーおとり奇襲、会場併設バーへの閉じ込め、お馴染みアクリル板プレス、バルコニーでの攻防、螺旋階段での追いかけっこと奇策を仕掛けたが、最後はクルリと丸め込まれて敗北。策士策に溺れるという一戦になってしまった。

 試合後の望月は「あんだけ技をしないレスラー初めて当たった」と冷や汗を拭っていた。9・26後楽園大会の拳王戦に向け「引き分けでも行けるんでしょうけども、でも、そんな気持ちじゃね、その上のトーナメントを勝てないと思うんで。きっちり3連勝、手土産に決勝トーナメント上がってみせますよ」と意気込んだ。

 メインは清宮vs杉浦。清宮はコスチューム&髪型を一新させてN-1に望み、初戦の征矢学戦で白星発進と上昇気流に乗っている。一方、GHCナショナル&ZERO1世界ヘビー級王者の杉浦は初戦で武藤敬司と引き分け。試合後には「負けに等しい」と語っていた。

 杉浦の攻勢が続き、清宮は耐える展開。ギリギリまで追い込まれたが、オリンピック予選スラムを着地すると後方回転エビ固めで電光石火の3カウントを奪取。この瞬間、最終公式戦を待たずになんと杉浦のリーグ戦敗退が決まった。

 試合後、清宮は「残すはあと1つだ! 武藤敬司を倒して、もう一度(天を指さして)ここに立つ!」とマイク。バックステージでも「ここを乗り越えたってことは、オレにとってすごい大きなことなんだ。精神的にもつらかった。でも、ここ超えたら、あとは1つだ。武藤敬司を必ず倒す!」と9・26後楽園大会の最終公式戦へ気勢を上げた。

 杉浦はノーコメント。4日目を終えた時点での「N-1 VICTORY 2021」得点状況は以下の通り。

◆Aブロック
清宮海斗<2勝=4点>
武藤敬司<1勝1分=3点>
―――脱落―――
杉浦貴<1敗1分=1点>
征矢学<2敗=0点>

◆Bブロック
望月成晃<2勝=4点>
拳王<1勝1敗=2点>
ケンドー・カシン<1勝1敗=2点>
―――脱落―――
稲葉大樹<2敗=0点>

◆Cブロック
田中将斗<1勝1分=3点>
桜庭和志<1勝1分=3点>
中嶋勝彦<1勝1敗=2点>
―――脱落―――
鈴木鼓太郎<2敗=0点>

◆Dブロック
藤田和之<2勝=4点>
船木誠勝<2勝=4点>
―――脱落―――
マサ北宮<2敗=0点>
齋藤彰俊<2敗=0点>

 各選手3試合中2試合の公式戦が終了。過酷なサバイバルマッチの連続で各ブロック脱落者も多くなってきた。9・26後楽園大会では最終公式戦8試合がおこなわれ、各ブロック1位が決まる。Aブロックの清宮vs武藤、Dブロックの藤田vs船木は事実上の1位決定戦。B、Cブロックはそれぞれ3選手が1位になる可能性がある。

 同大会は26日午後5時30分よりインターネットTV「ABEMA」で生中継。特別ゲストは松井珠理奈さん。10・3後楽園大会の決勝トーナメントに駒を進めるのは誰だ!?
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