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2021-11-19

【しゅりんぷ池田のカード春秋】堂林翔太、奇跡のビッグカムバック

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突然の再ブレーク!

 2020年に発売されたBBMカードの2ndバージョン。そのレギュラーカードの裏面には昨季の成績が入っていますが、そのデータは「6月30日現在」。昨シーズンがスタートしたのが同19日ですから、2週間足らずの成績しか載ってないのです。先発投手など1試合分しかなかったりと、異例のシーズンを象徴するカードとなっています。

 サブセットの1つとして「1stバージョンアップデート版」というのがあり、各チーム3名ずつが1stバージョンのレギュラーカードのデザインでカード化されています。1stバージョンでは各球団27名のレギュラーカードが制作されているのですが、監督と支配下登録の新人は必ず入っているので、残りは20名程度とレギュラー及びそれに準ずる選手しかカードになれないのです。

 開幕前に、そのレベルには及ばないと思われていたものの、開幕後に活躍を始めた選手を「アップデート版」で補充しているわけです。昨季ようやく支配下登録された和田康士朗や高卒2年目の戸郷翔征などですが、中に昨季11年目の堂林翔太が交じっています。シーズン当初は首位打者をキープするなど突然の再ブレークで驚きました。

 同選手が全144試合に出場し、14本塁打を放ったのは高卒3年目の12年のこと。続く13、14年はまだ準レギュラーを保っていたのですが、15年からは出場機会が減じ、2019年はついに安打数も1ケタ台に落ち込みます。低迷が続いた選手が再起し、レギュラーの座に舞い戻るのは本当に珍しいケース。堂林は5年ものブランクを経ての復活ですから感慨深いものがあります。
(週刊ベースボール2020年10月5日号 掲載記事再編)

2020BBMベースボールカード2ndバージョン No.365 堂林翔太
2020BBMベースボールカード2ndバージョン No.365 堂林翔太 

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