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2021-11-05

【しゅりんぷ池田のカード春秋】名門球団ゆえの厳しさ

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球界随一の名門球団にしては少ない?

 2020年、特に何かの周年ということではないものの、ジャイアンツの歴史を振り返るカードが発売されました。インサートカードの一つに球団記録を特集したものがあり、安打、本塁打、勝利、奪三振など各部門で好成績を残した選手(必ずしも部門1位の選手ではない)がカード化され、裏面に1位から8位までのランキングが掲載されています。

 安打部門のそれを見ると、巨人で2000安打を記録したのは王貞治、長嶋茂雄、川上哲治、阿部慎之助、柴田勲の5人、そして坂本勇人が6人目に加わりましたが、この人数、多いと思いますか、少ないと思いますか。

 球団でもっとも発足が早く、2019年までの85シーズン中46度の優勝を誇る球界随一の名門球団にしては少ないのでは、というのが個人的な感想です。2000安打打者が6人というのは12球団中最多なのですが、中日、広島がそれぞれ4人を輩出しているのと比べると少なく感じますね。昨今では球団の理解もあって長く現役を続けて2000安打を達成するケースも見られますが、巨人だと、そういうわけにはいきません。補強に余念がないチームだけに、力が落ちたと判断されると新戦力に取って代わられ、たちまち引退に追い込まれてしまうからです。

 そうしたこともあって、高橋由伸(球団歴代7位=1753安打)も篠塚和典(同8位=1696安打)も原辰徳(同9位=1675安打)も2000安打を達成することなく、現役を退くことになってしまったのです。常勝を義務付けられた名門球団ならではの厳しさに、ランキングを見ていて身震いした次第です。
(週刊ベースボール2020年9月21日号 掲載記事再編)

2020 BBM ベースボールカード 読売ジャイアンツヒストリー 1934-2020 TR02 篠塚和典
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