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2021-12-16

駅伝部OBのものまね芸人とYouTuberが箱根駅伝2022のトップ3を予想「駒大と青学大が接戦!?」

2022年1月2日(日)の8時に東京・大手町からスタートする「第98回東京箱根間往復大学駅伝競走」。今回の箱根駅伝に出場するチームの駅伝部OBである、ものまね芸人&YouTuberに箱根駅伝2022のトップ3をガチ&忖度なしで予想してもらいました。 “母校”のジャージをまとって登場した駅伝部OBの皆さんは、「今回の予想は本当に難しい」「そっくりさんが、畏れ多い」「大八木監督が脳裏によぎってちゃんとしゃべれないかも」などと悩みながらも、熱いトークを繰り広げてくれました!

萩原拓也(神奈川大OB)の予想
1駒澤大
2青山学院大
3順天堂大

M高史(駒澤大OB)の予想
1駒澤大
2青山学院大
3東洋大

たむじょー(帝京大OB)の予想
1駒澤大
2青山学院大
3東京国際大


全日本大学駅伝で底力を感じた駒大

――母校のジャージを着た皆さんに、箱根駅伝2022のトップ3を予想していただきます。

M高史:萩原さんは神奈川大なのに?

萩原:僕は東洋です! いやー、今回は難しいですよ。

M高史:駒大のジャージを着ていると、大八木(弘明)監督が脳裏によぎってちゃんとしゃべれないかもしれないです。前回もお話させていただいたんですけど、そっくりさんが予想させていただくということで、最初に「すみません」と謝罪をさせていただきます。母校に忖度というのが自然と出てしまうんですが……。


「母校!?」のジャージを着て登場のもしか設楽こと萩原さん

――皆さんそろって駒大を1位に予想しています。

萩原:前回のメンバーが多く残ってますよね。あとはやっぱり駅伝力があるというのと、大八木監督の采配力はデカいなと。全日本大学駅伝で、あのメンバーで優勝したというのは底力を感じました。

M高史:鈴木芽吹選手と唐澤拓海選手(共に2年)がいないなかでの優勝。唐澤選手は世田谷ハーフで復活のレースをされて復調傾向なのかなと。芽吹選手も箱根には合わせてきてくれると思います。

たむじょー:層が厚い上に、10000mで日本歴代2位の田澤廉選手(3年)という絶対的なエースもいる。そして、全日本では4年生でただ一人出走した市船橋高(千葉)の後輩、佃康平選手。高校のときから努力タイプで、後輩をまとめられるし、信頼もされる存在なんですよ。同じ市船橋高出身の佐藤条二選手(1年)も、全日本の1区で三浦龍司選手(順大2年)の区間記録を抜いたということで期待してます。

M高史:大八木監督の熱心なご指導、奥さんの京子さんが27年間寮でご飯をつくってくださる情熱。そしてあまり注目はされていないですが、元マラソン日本記録保持者でヘッドコーチを務める藤田敦史さんのていねいさ、きめ細やかさが、この数年、駒大の中間層や下の選手が伸びてきている要因の一つではないかと思っています。


全日本では駒大の4年生で唯一出走した佃康平。前回の箱根は8区4位


母校を優勝候補に挙げるMさんは駒大の元主務

――2位も、皆さんが青学大を挙げています。

萩原:アレレ、被るな~。

たむじょー:全日本では2区で少し遅れて、でも最後アンカーで優勝争いまで持ってきました。絶対的なエースはいないかもですが、総合力が高いですよね。三大駅伝に出ていない選手も強いですし、10区間20kmの箱根では総合力が高いチームが有利です。駒大とトップ争いをしてくると思います。

M高史:全日本で負けてから「迷ったら攻めろ」というのが、選手の皆さんの積極的な走りにつながっています。1、2位と予想はさせていただきましたが、大接戦になるのではないかと。

山区間で強いチーム

――3位だけは皆さん違って、萩原さんは順大を挙げています。

萩原:今年の夏は三浦選手のそっくりさん『似浦龍司』をやらせていただいて、いろんなところから怒られ、物議をかもしました(笑)。普通に考えて、オリンピックで入賞した選手がいるのはすごいことなので、チームが底上げされていくと思うんですよね。着地したら3位だったっていうストーリーが見えるかなというところです。

M高史:三浦選手の区間配置次第で大きく流れが変わってきそうですよね。それこそ、大迫傑選手が1区で飛び出したようなことがあったら(2011年、早大が優勝)。

萩原:抜け出して乗っちゃうと意外と追いつけなかったりするもんね。

M高史:今回は1区の人選が難しいですね。スローになったらもったいないですし、ハイペースになるかもしれない。

たむじょー:ハイペースで行く気がするんですよね。

――たむじょーさんの3位は、ハイペースで出雲駅伝を制した東京国際大です。

M高史&萩原:おおおー!

たむじょー:出雲は距離が短かったのはあるかもですが、勢いが素晴らしいです。全日本は、イェゴン・ヴィンセント選手(3年)を3区で使って、長距離区間は箱根駅伝に向けてあえて選手を試したのかなと。日本人エースの丹所健選手(3年)もいて、往路で加速して、勢いでいってほしいという期待も込めて。


3人の中で唯一、実際に箱根駅伝を走ったたむじょーさん

――Mさんは3位に東洋大を。

萩原:ありがとうございます!

M高史:萩原さんに忖度しているわけじゃないですが、東洋大は箱根にいつもバシッと合わせてくる調整力があります。松山和希選手(2年)、宮下隼人選手(4年)は、全日本では調整不足もあったかもしれないですが、箱根では1秒を削り出す走りをされるのではないかと。

――ルーキーの石田洸介選手は出雲、全日本で区間賞を獲得しています。

萩原:箱根も行くでしょ、間違いなく。のちのスーパースターが過去を振り返ったとき、「いきなり三大駅伝で区間賞を取りました、やっぱりすごかったんだね」という語り草になるんじゃないかな。宮下選手は2年生のときに5区で区間賞取っていて、山に自信があるというのもデカいと思います。

M高史:生まれ育ったのが河口湖の周辺で、自然と坂ばかり走っていたみたいですね!

たむじょー:上りに適性がある走りだと思います。ただ、前回、5区で区間賞を取ったのは帝京大の細谷翔馬選手(4年)!

M高史:5区、6区が強いとアドバンテージですよね。その意味で、国学院大も上位に来るのかなと。殿地琢朗選手は激坂最速王決定戦で学生トップでしたし、島﨑慎愛選手(共に4年)は下りの経験もある。往路は5区までつなげば何とかなる、復路は6区が強ければ勢いが出る。選手にとっても心強いです。

たむじょー:僕もワイルドカードを。創価大です。前回、誰も上位に予想していなかったなかで往路優勝と総合2位。もう一発、爆発してくれると思うんです。全日本には出場しなかったですが、その期間も箱根に向けて練習できたのは強みだと思うので。前回、4区でトップに立った嶋津雄大選手(4年)の走りも気になります。



前回の箱根で5区を走り、12位から9位までチームを浮上させた殿地琢朗(国学院大4年)


構成/内田麻衣子 写真/中野英聡、矢野寿明

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