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2021-12-12

師匠・佐々木健介さんの得意技・ラリアットを中嶋勝彦はなぜ拳王との2冠戦で珍しく出したのか【週刊プロレス】

拳王にラリアットを決めた中嶋勝彦

 NOAH11・28代々木大会でGHCヘビー級王者の中嶋勝彦はGHCナショナル王者の拳王とダブル選手権に臨み、熱戦の末に60分フルタイムドローで決着。両者、王座防衛となった。

 試合時間が残り30秒となった場面で中嶋は走り込んでラリアットを敢行。普段は絶対に見せない技であり、そのフォームは師匠である佐々木健介さんそっくり。声援&歓声が制限されている場内が思わずどよめいた。

 中嶋はラリアットを繰り出した真意を特に言及していなかったので、あらためて聞いてみると…。

「勝手に出ちゃった。拳王に張り手をバンバンやられていて、この後、何を返せばいいかなって考えてたら自然と体が動いた感じ。普段、ラリアットなんてやらないのに」

 同一戦では拳王が師匠である新崎人生さんから継承した曼荼羅捻り(逆回転ドラゴンスクリュー)を披露。極限の闘いで中嶋がラリアットを見せたのも健介さんの遺伝子によるものなのか。

「どうなんだろうね。それは想像に任せるよ」

 そう言うと中嶋は意味深な笑みを浮かべた。ラリアットと言えば、もう1人忘れていけないプロレスラーがNOAHにいる。11・28代々木大会で9カ月ぶりの復帰を宣言し、1・1日本武道館大会でのGHCヘビー級王座挑戦を表明した潮崎豪だ。

 確認のために中嶋に「潮崎を意識していたか?」と聞いたが「それはないな」と即答。12・7後楽園大会の前哨戦では潮崎の豪腕ラリアットの前にピンフォール負け。

「やっと目が覚めたんじゃない。負けたオレが言うのもアレだけど、潮崎豪の目が覚めて面白くなったよ」

 今後、前哨戦は12・12沼津&12・25横浜&12・27後楽園と3大会で組まれている。2022年1・1日本武道館大会を前に中嶋は巻き返すことができるか。
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