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2021-12-16

輪島が天龍源一郎にリングアウト負け…ジャイアント馬場「今日の負けを恥ずかしいと思わなくちゃダメだ」【週刊プロレス】

天龍源一郎の逆片エビで絞られながらもロープをつかんだ輪島

 1987年11月7日、全日本プロレス後楽園大会で天龍源一郎が輪島大士との初シングルで勝利を収めた。

 天龍は攻めてこない輪島の足をひっかけ、小バカにするように倒し、チョップを受け切って顔面蹴りを出す。足4の字固めの後、場外へ逃げようとする輪島をつかまえて、なおもキックを出した。単に弄んでいるわけではない。天龍は「とにかく反撃を見てみたいんだよ。オレは逃げも隠れもしない」と輪島の奮起を促していたのである。

 厳しい攻撃を耐えながら輪島はヒザ蹴り、ブレーンバスター、ラリアット、アームボンバー、ダイビング・ボディーアタックという波状攻撃など単発では見せ場を作った。だが、16分18秒、リングアウト負け。左ヒザの負傷が悪化する中で心技体がどん底状態だったが、大相撲の世界では元・横綱だった輪島が元・前頭筆頭の天龍にプロレスでは完敗を喫した事実は大きい。

「輪島は稽古しなくなった。稽古をさせなかった方が悪いんだが…」
「輪島は今日の負けを恥ずかしいと思わなくちゃダメだ」

 テレビ解説を務めたジャイアント馬場は輪島に対して厳しい言葉を並べた。

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