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2021-12-21

【箱根駅伝】「鉄紺」東洋大学、危機感を共有し箱路路に向け上昇中「鉄紺のユニホームをまとう雰囲気が出てきた」

オンライン会見に出席した(左から)石田、宮下、前田、酒井監督

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第98回箱根駅伝(2022年1月2日・3日/東京箱根間往復大学駅伝競走)に出場する東洋大学が12月20日にオンライン会見を開き、酒井俊幸監督と、主将の宮下隼人(4年)、前田義弘(3年)、石田洸介(1年)の3選手が出席。箱根駅伝に向けた手ごたえを異口同音に語った。

全日本時とは別チームに

今季は苦しい戦いを強いられてきた。5月の関東インカレ長距離種目で無得点に終わった上、主力の故障も予想以上に長引いた。駅伝シーズン初戦の出雲駅伝では3位に入ったものの、全日本大学駅伝では10位に終わり、14年ぶりのシード権を失うことに。

だが、全日本終了後、危機感をチーム全体で再確認したことで、「全日本のときとは別チームのような雰囲気になってきた。昨年はある程度、誰を起用するか決まっていましたが、現在は良い意味で、エントリーメンバー16人のうち、誰を起用するか区間配置は決まっていません」という酒井監督の言葉からも、チームの充実ぶりが表れている。

その機運をつくる原動力となったのは、主将の宮下だ。今季はケガに苦しんできたが、全日本後、「ケガで充分に練習ができなかった」分を取り戻すべく、朝の全体練習開始(5時半)前の4時から個人練習に取り組み、全日本時には「6~7割くらい」だった状態が、現在は「8割から9割くらい」まで戻ってきた。「そんなキャプテンの意気込みがチームを変えてきた」(酒井監督)というように、中には宮下とともに汗を流す選手も現れ、チームは「鉄紺をまとう雰囲気」(酒井監督)に変わってきた。

過去2年走っている5区での出走が濃厚な宮下は、2年前に自身が打ち立てた区間記録更新とチームの総合優勝に向け、走りでチームを引っ張るつもりだ。

前回3区を務めた副将の前田は、エントリーメンバー16人中6人が占める3年生の中心選手。この夏は「これまでで一番距離を踏めた」という自信もあり、「どの区間でもチームに貢献できる走りをしたい」と意気ごむ。チーム1の190cmを誇る長身ランナーは、同じく長身で東京五輪5000m代表の坂東悠汰(富士通)に勇気づけられたといい、「いつかは坂東さんみたいに」と刺激を受けて箱根路に挑む。

距離を踏んだルーキー石田
中間層も充実

そして、出雲駅伝、全日本と連続区間賞獲得中のスーパールーキー・石田は、全日本後、「これまでの競技人生で経験したことのないほどの距離を踏んできた」と、これまで不安を抱えてきた1区間20kmの箱根駅伝に向け準備を進めてきた。そのため、「まだ1年生ですし、20kmを怖がっても仕方ないので、自分の走りをしたい」という境地に至ったという。シーズン前半はケガで出遅れたものの、駅伝シーズンに入ると本領を発揮。箱根では日本人ルーキーとしては初となる学生三大駅伝区間賞三冠が懸かるが、「区間賞は意識しないわけではないが、駅伝なので、チームに貢献できる走りをしたい」と冷静に臨むつもりだ。

3選手のほか、酒井監督、宮下が共に名を挙げた柏優吾(3年)、九嶋恵瞬(2年)、そして4年生の蝦夷森章太ら中間層もこの1カ月で調子を上げている。

目標は総合3位以内。だが、今の東洋大なら、今季のスローガン「鉄紺の証明」を果たすことで、8大会ぶりの優勝を射程圏内に入れた走りを見せる可能性は高い。

写真提供:東洋大学

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