アメリカンフットボールの全米大学4強による王座決定戦「カレッジ・フットボール・プレーオフ(CFP)」準決勝2試合が、現地12月31日(日本時間1月1日)に行われ、アラバマ大学とジョージア大学が快勝して、1月10日の決勝戦に進出した。現行のフォーマットになってから、アラバマ大は2年連続6回目、ジョージア大は4年ぶり2回目の決勝進出となった。
日本で、日本語で、スマホやPCで見られるカレッジフットボール アラバマ大学は、準決勝の「コットンボウル」でシンシナティ大を27-6で破った。ジョージア大学は準決勝「オレンジボウル」で、ミシガン大を34-11で撃破した。
アラバマ大とジョージア大は同じSEC(サウス・イースタン・カンファレンス)のライバル校。昨年12月4日にSEC優勝戦で対戦し、アラバマ大が勝ってSEC優勝を果たした。CFP決勝は約1カ月おいての再戦となった。(写真はすべてGetty Images)
全米大学王座決定戦(CFP)準決勝 コットンボウル(2021年12月31日、テキサス州 AT&Tスタジアム)アラバマ大学クリムゾンタイド(全米1位) ○27 vs 6●シンシナティ大学ベアーキャッツ(全米4位)

アラバマ大が後半に地力の差を見せた。
アラバマ大は試合最初のオフェンスシリーズからRBブライアン・ロビンソンJRのラン攻撃が好調で、ゴール前に迫ると、QBブライス・ヤングがタッチダウン(TD)パスを決めた。その後攻めあぐねる場面も見られたが、第2クオーター13分にQBヤングがロングパスでTDを奪い、17-3で折り返した。
コイントスで勝って、あえて後半をチョイスしていたシンシナティ大は、56ヤードを進んだもののフィールドゴール(FG)の3点にとどまった。アラバマ大もその後QBヤングが今季5本目のインターセプトを喫するなど、ピリッとしなかったが、ディフェンスの奮闘で得点を許さず。第4Q1分に、ヤングがこの日3本目のTDパスを決めてシンシナティ大を突き放した。
アラバマ大は、RBロビンソンがラン206ヤードを走ってオフェンスをけん引し、QBヤングも不調なりに3TDパスと要所を締めた。
シンシナティ大学はQBデズモンド・リダーのパスが不発。RBジェローム・フォードが77ヤードを走ったが、TDには結びつかなかった。
全米大学王座決定戦(CFP)準決勝オレンジボウル(2021年12月31日、フロリダ州 ハードロックスタジアム)ジョージア大学ブルドッグス(全米3位) ○34 vs 11● ミシガン大学ウルヴァリンズ(全米2位)

全米1位のディフェンスを誇るジョージア大が、この日はオフェンスも好調。打つ手が次々に決まり、着々と加点して、快勝した。
ジョージア大は、オープニングドライブでQBステットソン・ベネットからTEブロック・バウワーズへTDパスが決まって先制。次のドライブでもRBケニー・マッキントッシュがスペシャルプレーでTDパスを決めた。
ジョージア大は前半6回のオフェンスシリーズで、時間を潰して終わった最後のドライブ以外は、すべて得点。一度もパントを蹴らなかった。
ディフェンスでも、第4Q10分を過ぎて、メンバーを落としてからTDパスを決められるまでは、第2QのFG1本に抑えた。
ジョージア大がミシガン大と対戦するのは1965年以来、56年ぶり3回目。過去は1勝1敗で、これでジョージア大が2勝1敗と勝ち越した。
◇
ジョージア大のカービー・スマートHCは、試合終了直前に、選手たちがゲーターレードシャワーを準備していたの見つけると、止めるように指示した。試合後そのことを質問され「今は、まだその時期ではない」と答えた。決勝戦で再戦するアラバマ大打倒に向けて笑顔は無かった。

