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2022-01-11

【NFL】44歳でパス自己最高を更新したブレイディ 最高給のディフェンス選手T.J.はNFL最多サック…レギュラーシーズン最終週に起きたこと

バッカニアーズのQBブレイディとスティーラーズのOLBワット=Photo by Getty Images

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米プロフットボール・NFLは、2021年のレギュラーシーズンが終わり、今週末からポストシーズンゲームに突入する。
 今季から17試合となった波乱万丈のシーズンの締めくくりにふさわしく、最終週は「えっ?」というようなゲームが多発した。また、「GOAT」QBトム・ブレイデイが44歳を過ぎて、キャリアハイの数字を残し、史上最高年俸の守備選手となったT.J.ワットが、シーズンQBサック記録でNFL最多タイとなるなど、記録面でも特筆すべき出来事が多かった。

 最終第18週を駆け足で振り返った。(写真はすべてGetty Images)

【NFLプレーオフ】日本語解説で、スマホやPCで見られます

QBプレスコットがロモの記録破る

1月8日


チーフス28 vs ブロンコス24
チーフスは、ブロンコス戦12連勝。うちマホームズになって以降9連勝。NFLのネクストジェネレーションスタッツは、この試合のヒーローをルーキーLBニック・ボルトンと認定している。ボルトンのファンブルリターンタッチダウン(TD)は、勝つ確率を56.3%上げ、32%から88.3%としたという。どういう論拠に基づく数字なのか興味深い。ただ、ボルトンがこの日のヒーローであることは間違いない。
=Photo  by Getty Images

カウボーイズ51 vs イーグルス26
カウボーイズQBダック・プレスコットが1試合5TDパス。トニーロモが2007年に作った36本を抜いて、チーム新記録となるシーズン37本目のTDパスを決めた。
=Photo  by Getty Images

1月9日

タイタンズ28 vs テキサンズ25
タイタンズが、テキサンズの追い上げをかわして第1シードを獲得した。今季パス不調だったQBライアンタネヒルが287ヤード4TDと活躍した。1週間バイとなったタイタンズは、ディビジョナルからは、「キング」デリック・ヘンリーが復活するのだろうか。
=Photo  by Getty Images

ブラウンズ21 vs ベンガルズ16
ベンガルズはQBジョー・バロウら主力が休息。ブラウンズもQBベイカー・メイフィールドが肩を手術するために出場しなかった
=Photo  by Getty Images
ワシントン22  vs ジャイアンツ7
ジャイアンツは6連敗で13敗目。5シーズン連続の二桁敗戦、5年間で計59敗は、創設以来97年間で最悪の数字となっている。
=Photo  by Getty Images
パッカーズ30 vs ライオンズ37
パッカーズQBアーロン・ロジャースは前半で交代。代わったジョーダン・ラブは、最後の2シリーズは連続インターセプトだった。ライオンズは最後の6試合を3勝3敗で終えた。
=Photo  by Getty Images
QBローレンス、最後に希望の試合

ジャガーズ26 vs コルツ11
勝てばプレーオフだったコルツが、NFL最下位のジャガーズに痛恨の敗戦で今季が終了。ジャガーズQBトレバー・ローレンスは開幕戦以来となる複数TDパスを決め、レーティングは111.8と、来季に向けて希望を残した。
=Photo  by Getty Image
バイキングス31 vs ベアーズ17
バイキングスがQBカーク・カズンズ、WRジャスティン・ジェファーソンの活躍でシーズンを締めくくった。攻守の軸はしっかりしているが、3点差以下の敗戦4試合がなんとも惜しかった。
=Photo  by Getty Image
スティーラーズ16 vs レイブンズ13
宿敵との延長戦を制したスティーラーズが、ぎりぎりプレーオフに滑り込んだ。引退を半ば公言しているスティーラーズQBベン・ロスリスバーガーはラストゲームが伸びた。OLBのT.J.ワットは1QBサックで、今季22.5サック。NFLタイ記録となった。
=Photo  by Getty Image
49ERS 27 vs ラムズ24
49ERSはここ数年、対戦成績で分がいいラムズを、延長の末に破ってNFCのプレーオフ最後の座席を手に入れた。ラムズのヘッドコーチ、ショーン・マクベイは、前半終了時にリードしていた試合で、初の逆転負け。43連勝中だった。
=Photo  by Getty Image
シーホークス38 vs カーディナルス30
カーディナルスは10勝2敗スタートだったが、ラスト5試合で1勝4敗と腰砕けとなった。シーホークスのQBラッセル・ウィルソンは、デビューから10シーズンでプレーオフも含めて113勝。ペイトン・マニング(112勝)を超えて、NFLのQBとして最初の10年の最多勝となった。
=Photo  by Getty Image
ブレイディ、今季のパスは5316ヤード

バッカニアーズ41  vs パンサーズ17
バッカニアーズ、44歳の「GOAT」QBトム・ブレイディがまた新たな記録。シーズンのパス成功回数485回でドリュー・ブリーズの持っていた記録を更新した。今季パス5316ヤードは22年間の現役生活で自己最高記録。43TDと合わせて「NFLパス2冠王」となった。バッカニアーズはチーム史上初の13勝を挙げた。
=Photo  by Getty Image
セインツ30 vs ファルコンズ20
セインツがオープニングドライブでTDを挙げたのは今季初めて。直近の4試合では唯一の20点超えゲームで勝利したが49ERSも勝ったため、プレーオフには届かず。ドリュー・ブリーズの引退、ジェイミース・ウィンストン負傷欠場の穴が最後まで響いた。
=Photo  by Getty Image

ビルズ27 vs ジェッツ10
ビルズが、2年連続の地区優勝。ショーン・マクダーモットHC就任からの5シーズンで4回目のプレーオフ出場となった。ジェッツはチーム史上ワーストとなる504失点。シーズンが1試合増えたとはいえ、過去最悪だった昨年よりも47点も多く失点した。
=Photo  by Getty Image
ドルフィンズ33 vs ペイトリオッツ24
ドルフィンズのトゥア・タゴバイロアとペイトリオッツのマック・ジョーンズ。アラバマ大の同級生QB対決は、ジョーンズの連敗となった。ドルフィンズのルーキーWRジェイレン・ワドルは今季104キャッチで、NFLのルーキー記録を超えた。
=Photo  by Getty Image
超絶のパフォーマンスながらプレーオフを逃したハーバート

チャージャーズ32 vs レイダース35
地区内ライバルの戦いは、勝ったほうがプレーオフ進出、引き分けると、すでに試合を終えていたスティーラーズが脱落するという、スリリングな展開。延長オーバータイムの残り時間0秒でレイダースが決勝フィールドゴール(FG)を決めて、すべてが決着した。レイダースは今季4回のオーバータイムを戦い全勝という勝負強さを見せた。
 敗れたチャージャーズのジャスティン・ハーバートはチームの歴史上はじめて1シーズンでパス5000ヤードを超えた。そして、2年連続で30TDパス以上を記録しながら、プレーオフに出られない、NFL史上4人目のQBとなった。
 ハーバートは、第4Qに2TDパスを決めてオーバータイムに持ち込んだが、この2回のドライブで4thダウンコンバージョンを5回乗り越えた(1回は反則)。その内3回は4thダウン10だった。
=Photo  by Getty Image

=Photo  by Getty Image

【小座野容斉】

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