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2022-01-16

【NFL】ビルズがペイトリオッツを粉砕 「ほぼ満点」QBアレンがパスで5TD…AFCワイルドカード

【ビルズ vs ペイトリオッツ】パス5TDでペイトリオッツを粉砕した、ビルズQBアレン=photo by Getty Images

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米プロフットボール・NFLは、現地1月15日(日本時間16日)、プレーオフが始まった。AFCワイルドカードのビルズ対ペイトリオッツは、ビルズのQBジョシュ・アレンがパス5TDでレーティングほぼ満点という活躍を見せて、ペイトリオッツに大勝し、ディビジョナルラウンドに進んだ。(写真はすべてGetty Images)
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AFCワイルドカード
バッファロー・ビルズ○47-17●ニューイングランド・ペイトリオッツ
(2022年1月15日 バッファアロー ハイマークスタジアム)

ビルズ、事実上の全オフェンスシリーズでTD

試合前の予想記事の中で以下のようなデータがあった。
■ビルズは今シーズン、13試合で25点以上(NFL最多)。ペイトリオッツは25点以上失点した試合では0勝5敗。
■ルーキーQBのポストシーズンでの先発出場は2010年以降2勝8敗。2勝はいずれも他のルーキー先発QBとの対戦だった。
■ベリチックはHCとして、レギュラーシーズンで対戦して負けた相手に対してはポストシーズンでは3勝7敗、現在5連敗中。
■ペイトリオッツのQBマック・ジョーンズは前回の敗戦で、14/32、145ヤード、2インターセプト。その3週間前の対戦はパスは3回しか投げていない。結局、ビルズディフェンス攻略の糸口はつかめていない。
■走力のある若手QBは、通常NFLでパス成績が上がるにつれてランのプレー機会を減らすが、今季のアレンは逆。NFL入り後最も多い、122キャリーで763ヤード(6TD) を記録した。昨年に比べて342ヤードも増え、チームで2番目の好成績を記録した。

 これがことごとく的中する試合となった。


 すべての面でビルズに完敗したペイトリオッツが、唯一「たられば」を言える場面があったとすれば、第1Qの最初のドライブだった。ビルズに先制TDを許した直後のドライブ、QBジョーンズは自らのキープなどで敵陣に入り込み、WRネルソン・アゴラ―をターゲットにタッチダウン(TD)を狙ったパスを投げた。

 マンツーマンカバーのCBは抜かれていたが、ディープを守っていたビルズFSマイカー・ハイドが素晴らしいスピードで寄ると、パスを絶妙のタイミングで掴み取った。このインターセプト(INT)はハイドのファインプレーで、ジョーンズの失投と責めることはできないだろう。
【ビルズ vs ペイトリオッツ】第1Q、ビルズのFSハイドが見事なインターセプトを決める=photo by Getty Images
 ペイトリオッツは、追走するチャンスを逃した。

 ビルズはこの後、前半と後半の最後に時計を流したのを除けば、すべてのオフェンスシリーズでTDを奪った。QBアレンはパス21/25、成功率84%、308ヤード、5TD、0INT。パス失敗よりもTD数が多いという活躍で、パサーズレーティングは157.6と、ほぼ満点※に近かった。

 ビル・ベリチックがHCのチームを相手に、パスで5TDを記録したのは、元セインツのドリュー・ブリーズ(2009年)、シーホークスのラッセル・ウィルソン(2020年)に次いで、アレンが3人目となった。

 アレンはパスだけでなく、ランでも魅せた。最初のTDドライブの中で見せた26ヤードのスクランブルなど6回のキャリーで66ヤードをゲインした。アレンが持つと見せてRBデビン・シングレタリーが中を突くランなど、ランプレ―の基盤となった。
【ビルズ vs ペイトリオッツ】ランでも活躍したビルズQBアレン=photo by Getty Images
 1試合を通じて、オフェンスがパント、フィールドゴール、ターンオーバーをしなかったチームは、プレーオフではビルズが初めてだった。

 ビルズはディフェンスも躍動した。ペイトリオッツのオフェンスを、前半127ヤード、無失点に封じた。特にランを33ヤードに抑え込んだのが大きかった。後半30点差がつくまでTDを許さなかった。

 ペイトリオッツの47失点は、ポストシーズンゲームとしては、1985年シーズンのスーパーボウルでベアーズに46失点したのを超え、チーム史上ワースト2位となった。
【ビルズ vs ペイトリオッツ】ビルズにサックされるペイトリオッツQBジョーンズ=photo by Getty Images
※NFL方式のパサーズレーティングでは、満点が158.3と決まっている。どんなに好成績を上げてもこのポイントが上限となっている。

      ◇

 AFCディビジョナルラウンドの対戦組み合わせは、明日16日のチーフス対スティーラーズ戦の結果によって決まる。チーフスが勝てば、チーフスがホームでビルズと対戦、タイタンズがホームでベンガルズと対戦する。スティーラーズが勝てば、スティーラーズ@タイタンズ、ベンガルズ@ビルズとなる。

QBアレン「重要なのは、来週何をするかだ」

AP通信などが伝えた試合後のコーチ・選手のコメントは以下の通り。

ビルズQBジョシュ・アレン
「我々は、良い感じだった。改善し、努力しなければならない部分もあった。ただ、今日という1日の終わりに、次の段階に進むことができた。重要なことは、今日何をしたかではなくではなく、来週何をするかだ。」
【ビルズ vs ペイトリオッツ】ラ試合開始時にマイナス13.9度という厳寒の中、活躍したビルズQBアレン=photo by Getty Images
ビルズ  ショーン・マクダーモットHC
「若い選手の成長を見るのは楽しいものだ。そこには多くの要素が含まれている。第一に、選手、今回の場合はジョシュのことだが、選手が自分の成長に対して大きな責任を持ち、今週への準備をしたことが、今夜のフィールドでの結果につながった。この点については、議論の余地がない。」
「ホーム開催で、ゲームの最後の6分間を楽しんで、スタンドを見上げてファンも楽しんでいる姿を見ることができるなんてことは、コーチの稼業ではほとんどない。私は何よりも彼らファンのために喜んでいる。」
「今季の我々のチームにとって、今日は一つのゲームだった。(ペイトリオッツは)優れたフットボールチームで、長い間トップを走り続けてきた。だから、彼らには敬意を払っている。私たちは前に進み続けるだけだ。」

ペイトリオッツ  ビル・ベリチックHC
「我々は彼らについていくことができなかった。彼らは確かに勝利に値する。よくコーチされている。我々は何もできなかった」
【ビルズ vs ペイトリオッツ】惨敗を喫したペイトリオッツのベリチックHC=photo by Getty Images

■得点経過

ビルズ 第1Q 残り 9:45 TEノックス8ヤードTDパス←QBアレン(キック成功)【0-7】
ビルズ 第1Q 残り 0:40-TEノックス11ヤードTDパス←QBアレン(キック成功)【0-14】
ビルズ 第2Q 残り 7:20-RBシングレタリー3ヤードランTD(キック失敗)【0-27】
ペイトリオッツ 第2Q 残り 0:01 Kフォーク44ヤードFG(キック成功)【3-27】
ビルズ 第3Q 残り 8:48 WRサンダース34ヤードTDパス←QBアレン(キック成功)【3-33】
ペイトリオッツ 第3Q 残り 4:12 WRボーン3ヤードTDパス←QBジョーンズ (キック成功)【10-33】
ビルズ 第4Q 残り 13:22 WRデービス 19ヤードTDパス←QBアレン(キック成功)【10-40】
ビルズ 第4Q 残り 8:37 TEドイル※1ヤードTDパス←QBアレン(キック成功)【10-47】
ペイトリオッツ 第4Q 残り 1:44 WRボーン4ヤードTDパス←QBジョーンズ(キック成功)【17-47】
※ドイルは本来のポジションはOL

【小座野容斉】

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