【2021スポーツカード大賞】#02　ベストアイテム部門＜その他カード＞

高橋　あと他では、エポックの「サッカー日本代表スペシャルエディション」もよかったと思います。

佐伯　これも確かにすぐに売り切れましたね。

高橋　ちょうどワールドカップ予選をやっているということで話題になって、入っているメンバーもひと昔前からガラッと変わっているんですけど、久保建英選手を筆頭に人気のある選手もいて、直筆サインがボックスから1枚出るということで人気が高かったんだと思います。

あとは、サッカーカードでは川崎フロンターレのチームエディションがものすごい人気で、チームに勢いがあったということもあるんでしょうけど、即日完売しました。家永昭博選手、田中碧選手、三苫薫選手などなど、スター選手がたくさんいたということが売れ行きにつながったんだと思います。

佐伯　三苫選手のサインは1年前だったら4000円くらいでしたが、今はたぶん10倍くらいにはなりましたよね。

高橋　5万円は下らないと思います。

酒井　川崎フロンターレは、以前と比べると驚くほど売れるチームに激変しましたよね。

佐伯　チームは安定して強かったですからね。

高橋　毎年のように優勝争いをしていたことで、人気が出てきたんだと思います。あとサッカー以外では、4月にトップス社から初めて出た「F1クローム」ですね。

佐伯　アッ、先に言われた。自分の番の時に変化球で突っ込もうと思っていたのに（笑）。

高橋　すいません（笑）。

酒井　これもすごい人気でしたよね。私はここでは候補に入れずに、企画部門で考えていました。

高橋　モータースポーツとしては久々の単独商品でした。サインはボックス1枚ではなかったんですけど、レギュラーのキラパラレルが人気で、特にルイス・ハミルトン選手がすごかったと思います。年間チャンピオンになったマックス・フェルスタッペン選手も、今になって評価が上がってきています。

佐伯　もう私の言うことがなくなっちゃっいましたよ（笑）。

高橋　すいません（笑）。あと、日本人ドライバーとして角田裕毅選手がラインアップされたのもうれしかったです。4月の店頭入荷からボックス価格も徐々に高騰していったんですけど、それにもかかわらず最後まで売れ続けました。過去には、フテラ社という小さなメーカーからF1カードは出ていたんですけど、「トップスクローム」としてはこれが初めてで、一気に人気に火が付いたんだと思います。

酒井　最近はF1自体がカード化されていなくて、小さなメーカーが細々とカードを出していたところにトップブランドが新商品を出したものだから、コレクターたちが一斉に勉強し始めましたよね。私もシューマッハの時代以降はF1を見ていなかったので、いろいろと調べました（笑）。

佐伯　いまのF1界はこんなになっているんだって、私も驚きましたよ（笑）。

高橋　F1に限らず、F2のドライバーやチーム関係者もカード化されているんですけど、この「F1クローム」が出たことによって、過去のF1関連カードの持ち込みがすごく増えたんです。立川店でも過去にフテラが出した1of1やアイルトン・セナのメモラカードなど、貴重なカードを入荷できました。このアイテムをきっかけに、古いコレクターの掘り起こしにもつながったと思います。

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