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2022-01-19

【NFL】スター軍団が真価発揮、ラムズがカーディナルスに快勝 ワイルドカードプレーオフ

【ラムズ vs カーディナルス】握手を交わそうとするラムズのWRカップとベッカムに走り寄るQBスタフォード=photo by Getty Images

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米プロフットボール・NFLは現地1月17日(日本時間1月18日)、ワイルドカードプレーオフの残り1試合があった。プレーオフでのマンデーナイトゲームとなったラムズ(NFC第4シード)対カーディナルス(同第5シード)の1戦は、ラムズが前半からタッチダウン(TD)を重ねて快勝した。

NFCワイルドカードプレーオフ
ロサンゼルス・ラムズ〇34-11●アリゾナ・カーディナルス
(1月16日 イングルウッド SoFi スタジアム)

 ■得点経過
ラムズ 第1Q 残り3:50 WRベッカム4ヤードTDパス←QBスタフォード(キック成功) 【0-7】
ラムズ 第2Q 残り11:58 QBスタフォード1ヤードランTD(キック成功) 【0-14】
ラムズ 第2Q 残り7:59 CBロング 3ヤードインターセプトリターンTD (キック成功) 【0-21】
ラムズ 第3Q 残り10:36 WRカップ7ヤードTDパス←QBスタフォード(キック成功) 【0-28】
カーディナルス 第3Q 残り4:11 RBコナー2ヤードランTD(2点CV成功) 【8-28】
ラムズ 第4Q 残り14:55 Kゲイ37ヤードFG  【8-31】
カーディナルスQ 残り 第4 10:13 Kプレイター55ヤードFG 【11-31】
ラムズ 第4Q 残り4:21 Kゲイ46ヤードFG 【11-34】

【ラムズ vs カーディナルス】アキレスけん断裂から復帰して好走したRBエイカーズ=photo by Getty Images


オフェンス・ディフェンス・キッキングすべて噛みあい

 ラムズは、チームの歯車がきっちり噛みあい、活躍すべき選手が活躍した。オフェンスが先制し、着々と加点。ディフェンスやスペシャルチームもその流れに乗った。

 先制のTDパスレシーブはWRオデル・ベッカムジュニア。このドライブでは、アキレスけん断裂の負傷から復帰したRBキャム・エイカーズが何度も好走を見せた。

 次のTDは、RBソニー・ミッシェルのランがリビューで取り消され、QBスタフォードが珍しくスニークで決めたが、ゴール前2ヤードに迫るWRベッカムへの31ヤードロングパスが効いた。

 次のオフェンスシリーズは、ラムズは得点できなかったが、P(パンター)ジョン・ヘッカーが絶妙のパント。カーディナルスの攻撃を自軍ゴール前1ヤードからに張り付けた。

 そこまで4回のオフェンスがすべて3&アウトで、獲得ヤーデージはマイナスだったカーディナルス。3rdダウン7ヤードでエンドゾーン内でプレッシャーを受けたQBカイラー・マレイは、セーフティーを避けようとした。不十分な体勢からパスを投げ捨ててボールが浮いた。
【ラムズ vs カーディナルス】プレッシャーを受けてボールを投げだすカーディナルスQBマレイ。このパスがピック6となった=photo by Getty Images
 ラムズのCBデビッド・ロングが見逃さずにインターセプト。そこがゴール前3ヤードだったので、ヤングは楽々とインターセプトリターンTDを決めた。ポストシーズン史上最短の「ピック6」となった。

 21対0で折り返したラムズは、後半最初のドライブで、この試合ノリノリのWRベッカムがRBエイカーズにロングパスを決めるスペシャルプレー。仕上げは「オレを忘れるな」とばかりに、今季、NFL史上2位のパスレシーブヤーデージを記録したエースWRクーパー・カップがTDパスをレシーブ。28-0として、事実上、勝敗は決まった。

 WRベッカムはプレーオフ初のTDキャッチを含む、4回のキャッチで54ヤードを記録した。また、40ヤードのパスも投げた。OLBボン・ミラーは第50回スーパーボウルでMVPを受賞して以来、初めてのポストシーズンゲームに出場し、6タックルと前半の重要な場面でのサックを記録した。

 QBスタフォードは、パス13/17で202ヤード2TD。シーズン中は1試合平均35回投げていたパスを半分以下に減らしたが、シーズン最終盤に4試合連続で8本投げていたインターセプトもゼロに抑えた。プロ入りして13年目、あと5ヤードで通算50000ヤードに到達する豪腕パサーは、キャリア初のポストシーズン勝利を味わった。
【ラムズ vs カーディナルス】珍しくQBスニークでTDを決めたQBスタフォード=photo by Getty Images

前半、オフェンスが何もできず…カーディナルス

 この3日間、前半でTDが奪えずに大きなビハインドを背負ったチームとしては、ペイトリオッツ、イーグルス、スティーラーズなどがあった。しかしこの日のカーディナルスはそれらのチームと比べても、最悪の出来だった。
【ラムズ vs カーディナルス】一方的な試合展開に呆然とするカーディナルスのキングスベリーHC=photo by Getty Images
 オフェンスがひどかった。前半は最初の4ドライブが3&アウトで、この間の距離がマイナス4ヤード。5回目のオフェンスが、インターセプトされてリターンTD。6回目のドライブもインターセプトされた。前半のスタッツは26プレーで40ヤード、ファーストダウン3回。

 パス28ヤードで、2サック2インターセプトを浴びたQBカイラー・マレイのレーティングは9.3だった。

 カーディナルスは開幕7連勝を含む10勝2敗だったが、終盤5試合は1勝4敗。ポストシーズンでも良いところなく敗れた。昨シーズンには、スティーラーズが開幕11連勝しながら、終盤5試合が1勝4敗で、プレーオフ初戦で敗れている。

 シーズン序盤の連勝や好調は要注意だ。17試合となったNFLでは、シーズンを通じたチーム状態の維持や再構築が、今後のHCの能力として重視されることになるだろう。

「スタフォードは我々のリーダー」
【ラムズ vs カーディナルス】WRベッカムをサイドラインで出迎えるラムズのマクベイHC=photo by Getty Images
 AP通信が伝えた試合後のコーチ・選手のコメントは次の通り。

ラムズ ショーン・マクベイHC
「スタフォードは、チームをよくリードして素晴らしい仕事をしてくれた。」
「彼は今でも私にとって素晴らしい選手だった。この試合の前からずっとそうだった。ここの勝利で、もうあなたたち(報道陣)に、それを説明する必要がなくなったと思う。」
「彼と共に、このようなフットボールをできるのは、とてもうれしい。彼は我々のリーダーであり、彼がいなければ我々はここにいないだろう。」

QBマシュー・スタフォード
「なんというチームの努力だろう。今夜はディフェンスが素晴らしい働きをしてくれた。スペシャルチームが(良いフィールドポジションを獲得して)、基本的に得点のお膳立てをしてくれた。そして、オフェンスも十分に得点でき、勝利を手にすることができた。前に進むことができてうれしい。」

DT アーロン・ドナルド
「我々は、相手を圧倒し切ったと感じている。相手のQBはまったく快適ではなかっただろう。」

カーディナルス クリフ・キングスベリーHC
「最初の2クォーターは何もできなかった。ラムズは(プレーオフの)ゲームとその雰囲気をうまく処理していた。 オフェンスとしては、試合を変えられたかもしれない何回かのプレーで、序盤からシンクロできなかった。我々はリズムをつかめず、ラムズは何回もビッグプレーを決めた。」

QBカイラー・マレイ
「負けたことはもちろん悔しいが、それ以前に、試合にすらならなかったことがもう一つの悔しさだ。」
【ラムズ vs カーディナルス】一方的な試合展開になすすべがないカーディナルスDEワット=photo by Getty Images
ディビジョナルラウンドの日程

1月22・23日のディビジョナルラウンド対戦カードと試合日時は以下の通りとなった。カッコ内は日本時間。

■1月22日(1月23日)
AFC ベンガルズ@タイタンズ キックオフ16:30(23日6:30)
NFC 49ERS@パッカーズ キックオフ20:15(23日10:15)

■1月23日(1月24日)
NFC ラムズ@バッカニアーズ キックオフ15:00(23日5:00)
AFC ビルズ@チーフス キックオフ18:30 (23日8:30)

【小座野容斉】

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