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2022-01-25

ライオネス飛鳥が長与千種に勝ってWWWA世界シングル初戴冠するも即返上「こんな試合じゃ納得できない」【週刊プロレス】

赤いベルトを巻いたライオネス飛鳥

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 1988年8月25日、全日本女子プロレス川崎大会でライオネス飛鳥が長与千種に勝って、赤いベルトを初戴冠した。

 決戦の舞台はWWWA世界シングル選手権。5度目のクラッシュギャルズ対決。初めて“ワールド”の称号のつく最高峰のベルトを懸けて実現した。

 序盤戦、地味なグラウンド主体の攻防にもボルテージは一向に下がらない。長与の徹底したスリーパー、ニールキック、ジャーマン。飛鳥はジャイアントスイングで13回転させ、首落としを万全の体勢で決めた。

 難を逃れた長与はコーナーが駆け上がろうとした瞬間、飛鳥のドロップキックが背後にさく裂。千種はもんどりうってリング下へ落下。この時に右肩を亜脱きゅうしてしまった。

 しばらくしてリングに生還した長与はもはや闘える状態ではなかった。それでも気力でキックを返し、ジャーマンを仕掛けたが、その無理がたたってしまう。悲鳴と泣き声の中でドクターストップで試合が終わった。

 試合後、飛鳥はしばらくリングにうずくまり「こんな試合じゃ納得できない。このベルトは辞退する。千種が元気になったら、またやろう」とアピール。彼女の腰に赤いベルトが巻かれたのは、わずか1分足らずだった。

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