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2022-01-24

“龍原砲”の潰しに高野俊二が悔し泣き!「自分でも強いのか弱いのかわからない」【週刊プロレス】

最後は天龍源一郎のパワーボムで高野俊二が沈んだ

1988年8月20日、全日本プロレス後楽園大会で高野俊二が“龍原砲”天龍源一郎&阿修羅・原に敗れて悔し涙を流した。

 対戦カードは天龍&原vsタイガーマスク&高野。天龍同盟vs決起軍のベストと言える組み合わせである。

 試合前に珍しく原がマイクをつかむと「おい、高野。でっけー図体してんだから、しょっぱいことをすんじゃねぇぞ」と挑発。「しょっぱい」とはレスラー用語で「つまらない」や「へたくそ」をいう意味をさす。

 高野は顔色を変えて、“龍原砲”に挑んでいった。しかし、やはり歯が立たない。ダブルタックルで倒され、天龍のチョップ、背中へのサッカーボールキック、コブラツイスト、鋭角的な逆片エビ固め…高野は猛攻を耐えていった。普段はあまり声を発しないタイガーもコーナーから必死に檄を飛ばす。

 粘りを見せた高野だったが、最後は天龍のパワーボムで3カウントを聞いた。試合後にはリング上で悔し泣き。デビューして6年半。新日本プロレスで“逸材”として期待されていたが、いまだに“未完の大器”だ。

「3人は自分の世界を持っているが、オレにはない。期待されても、その通りできないし、自分でも強いのか弱いのかわからない。何が足りないのか…」

 高野はメインが終わった後、鼻声でそれだけ言うのがやっとだった。

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