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2022-02-03

長州力が左手首から大流血! アントニオ猪木が狂乱!! 闘魂復活七番勝負第4戦【週刊プロレス昔話】

アントニオ猪木vs長州力

 1988年10月19日、新日本プロレス静岡大会で「闘魂復活七番勝負第4戦」としてアントニオ猪木が長州力とのシングルに臨んだ。

 猪木は同年8・8横浜で藤波辰巳のIWGPヘビー級王座に挑戦し、60分時間切れ引き分けの熱戦を繰り広げたが、ベルト奪取ならず。しばらく戦線から離れ、台湾遠征で復帰。10月シリーズから「闘魂復活七番勝負」をスタートさせ、クラッシャー・バンバン・ビガロ、木村健悟、藤原喜明に勝利を収め、3連勝で復活のノロシを上げていた。

 4戦目の相手は長州。試合は開始5分経過前後に突如、猪木がニュートラルコーナーのマットをはずし、長州も呼応。2コーナーの金具がムキ出しとなった。猪木が長州の額をそこに2度ぶつける場面もあったが、その時は流血はしなかった。

 しかし、12分頃、長州が猪木にバックドロップを決めた後にアクシデントが発生。なんと長州の左手首から血がボタボタと流れ始めたのだ。

 直後、場外戦で長州はイス攻撃。猪木の額からも流血させた。両者が流血する地獄のような光景がリングに描かれ、狂乱状態となった猪木がスリーパーを仕掛け、ロープブレークを無視して絞め続けたため、反則負けに…。

 試合後、長州はすぐに引き揚げ、タクシーで病院へ直行。なんと左手首を8針縫う裂傷で翌日の駒ケ根大会は欠場。猪木は「長州、どこへ行った!」と絶叫しながら、セコンドの若手も近づけないほど荒れていた。

 長州の兄貴分であるマサ斎藤は「シューズのどこかで切れたんじゃないか…。オレにもよくわからない」と心配そうだった。何はともあれ、猪木は「1つも落とすわけにいかない」と臨んだ闘魂復活七番勝負で初めて黒星。そして、長州にシングル2連敗となった。

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