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2022-01-31

【NFL】史上初、日本人チア2人がスーパーボウルへ ベンガルズの42歳山口さんと24歳猿田さん

NFLベンガルズの日本人チアリーダー、山口紗貴子さん(右)と猿田彩さん(左)=山口さん提供

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 米プロフットボール・NFLのAFCチャンピオンシップ(現地1月30日、日本時間31日)で、シンシナティ・ベンガルズが、延長オーバータイム(OT)の末にカンザスシティ・チーフスを27-24で破って、33年ぶり3回目のスーパーボウル出場を決めた。

ベンガルズのチアリーダー「BENGALS=ベンギャルズ」には2人の日本人チアがいる。山口紗貴子さん(42)と猿田彩さん(24)だ。2月13日に、ロサンゼルスのSoFi スタジアムで開催される第56回スーパーボウルで応援ができることになった。スーパーボウルに日本人のチアリーダーが参加するのは、第48回、第50回に出場したブロンコスチアの西村樹里さんに次いで、3回目。同時に2人出場するのは初めてとなる。

 山口さんは、シンシナティで仲間といっしょにテレビで応援していた。アメリカンフットボール・マガジンの取材に対し以下のように語った。

「ほんとうに信じられない。夢の中にいるようです。今でも信じられません。
この4年間、本当に頑張ってきたし、コロナで日本に帰国することもできなかったり、辛いこともいろいろありました。だから、神様がご褒美を呉れたと思っています。
今年のチームは2年目のQBジョー・バロウを中心に本当にいい選手がそろっているし、チアも本当にいい子たちがそろっています。だから、最後にみんなで一緒にSuper Bowlまで行けて、本当にうれしい。」


「もう祈るような気持ちで1プレー1プレーを観ていました。 最後のキックが入る瞬間はもう記憶が無いくらい嬉しくて叫んでいました。 友人みんなで見てましたが、 みんなで抱き合って喜びました。」
「 今でもまだ夢の中にいるようです。『夢みたい』というはこう言う事か、と実感しています。 勝った瞬間に日本からも沢山メッセージをいただき、月曜日の朝なのにみんな見て下さって、応援してくださって、本当にうれしかったです。 Super Bowlで最高のパフォーマンスが出来る様に引き続き頑張ります。」

      ◇

 山口さんは1979年2月生まれで、1997年、玉川大学に入学後チアダンスを始めた。卒業後は仕事の関係でチア活動からはしばらく離れたが、2006年にXリーグのオービックシーガルズのチアリーダー「シーチア」に加入、採点競技としてのチアではなく「応援とは何か」「お客さんが楽しんでくれる演出は」というスポーツチームを応援する本来の魅力にとりつかれた。

 インテリア関係の会社で営業職、本人曰く“チアリーマン”として働きながら、35歳になった2014年春に「もっと上に行きたい。この異空間でパフォーマンスをしたい」とNFLチアへの挑戦を決意。何度も不合格になったが、初志を貫徹し、2018年に日本人チアリーダーとしては最も遅咲きとなる39歳でベンガルズチアに初合格した。

 NFLチアリーダーは、チームによって若干の違いはあるが、基本的に、毎年春にオーディションがあり、一度合格したら終わりではない。2020年春から、新型コロナウィルス感染症が蔓延、日本に帰ってしまうと再渡米ができなくなったり、練習の時間や場所も取れなくなると考えて、2年間帰国していない。

 山口さんは「今季が最後」と思って活動してきたが、最後の最後に大きな「ご褒美」を貰うことになった。

【小座野容斉】

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