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2022-02-06

ゼウス「団体としてのライバルは吉本興業。個人としてのライバルは新庄剛志監督」“新生”大阪プロレス新体制発表会見【週刊プロレス】

大阪プロレスの団体ロゴにも描かれている大阪城をバックに3つの目標を語るゼウス社長

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 2月6日、大阪市中央区のKKRホテル曙の間で、“新生”大阪プロレスが記者会見をおこなった。

 吉野恵悟レフェリーが進行役を務め、宮尾信次郎統括マネジャーがリングコールで呼び込む形で、ゼウス代表取締役社長、ブラックバファロー選手兼営業部長、ツバサ、えべっさん(3代目)、アルティメット・スパイダーJr、タコヤキーダー、ザ・ボディガー(フリー)、TORU(TTT)、三原一晃(Move Onプロレスリング)、Naoki(同、リングアナウンサー)、菊池悠斗(道頓堀プロレス)、松房龍哉(同)、大坂丈一郎(新キャラクター)、アレス(同)の順にレギュラー参戦選手が入場して席に着いた。なお、タイガースマスク、ビリーケン・キッド、クワイエット・ストームは新型コロナウイルス陽性または濃厚接触者と認定されたことでリモート、くいしんぼう仮面はVTRメッセージの形で会見に参加した。

 まずはゼウス社長が「大阪プロレスは1999年3月4日にスペル・デルフィン氏が旗揚げし、2007年8月に現・乃が美ホールディング会長、阪上雄司氏が代表取締役に就任、そして去年、2021年7月30日をもって、このわたくし、ゼウスこと大林賢将が大阪プロレス株式会社の3代目の代表取締役に就任いたしました」と経緯を説明。続いて、大阪プロレスを再スタートさせるにあたって掲げた、①大阪プロレスを老若男女を問わず皆が楽しめるエンターテインメントにすること、②地元・大阪に貢献し、日本に貢献し、大阪を盛り上げ、日本を盛り上げる団体になること、③日本一子供たちのファンの多い団体を作りたい、の三つの目標を表明し、「大阪プロレスはプロレスという枠内にとどまらず、大阪プロレスという新しいジャンルを創り上げたい」と宣言した。

 続いて大阪プロレスに復帰参加するにあたってと思いを、統括マネジャー、選手権営業部長両役員がそれぞれ次のように語った。

宮尾信次郎統括マネジャー「この度、ゼウス社長からの誘いを受け、大阪プロレス株式会社統括マネジャーに就任することになりました。私は2003年より大阪プロレスに入社し、2014年からはフリーランスとして活動してまいりました。大阪プロレスをはじめ、大阪のプロレス界、微力ながら支えてきたつもりです。

 今この“新生”大阪プロレスには、最高の選手が集まっています。あの頃のよかった大阪プレレスの再現だけでは終わらせない、新しい大阪プロレスを皆様にお届けしてまいります。

 そして今後は大阪在住の選手や、これからプロレス界にかかわっていきたいと思ってる方々が、その力を発揮できるような団体、会社にしていきたいと思っております。そのためにはまずは、大阪プロレスの興行すべてを成功させ、大阪プロレスを見に来た方やプロレスラーを志している方々、そういった方に大阪のプロレス界は明るい未来だなと思えるような団体にしていきたいと思っております。応援のほどよろしくお願いします」

ブラックバファロー選手権営業部長「個人的なことを少し話させてもらいますけど、私ももう47(歳), そろそろプロレスラーの仕事を終わらせる、セカンドキャリアといいますか、次の仕事を探していくような準備を、この1、2年やってきました。大事なことですけど、まだそういう生活をするための仕事、ただ正直なところ楽しくはなかったです。ストレスを感じていたといいますか、全力でやる気になれなかった自分もありました。

 ゼウス社長から声をかけてもらいまして、新しい、あの頃の大阪プロレスを復活させたいと。ゼウス社長がどういう思いで全日本プロレスに参戦し、どういう気持ちでタイトルを取り、チャンピオン・カーニバルに優勝し、それがすべて大阪プロレスを復活させたいという思いがあったからという話を聞き、なんてすごいんだろうと感銘を受けております。

 プロレスラーとしてはもちろん、あの頃のようにチケットを売って歩く、ポスターを貼って歩く、そういう原始的なことしかできませんが、全力で営業部長として、かつプロレスを考えていく、大阪プロレスを創っていく頭脳として、残りのプロレスキャリアすべてを大阪プロレスに捧げたいと思っております」

 そしてリモートも含めて各選手、スタッフがコメントを述べたのち、3月6日、アゼリア大正ホールで開催されるプレ旗揚げ戦の対戦カードの発表された。

▼20分1本勝負
ツバサvs松房龍哉

▼3WAYマッチ(20分1本勝負)
えべっさんvsくいしんぼう仮面vsザ・ボディガー

▼30分1本勝負
菊池悠斗&TORUvsアルティメット・スパイダーJr.&タコヤキーダー

▼大坂丈一郎デビュー戦(30分1本勝負)
大坂丈一郎vsタイガースマスク

▼アレスデビュー戦(30分1本勝負)
ブラックバファロー&クワイエット・ストーム&三原一晃vsアレス&ビリーケン・キッド&ゼウス

 さらに4月29日から5月1日の旗揚げ3連戦(アゼリア大正)以降の日程として、6月12日(日)=大阪・淀川区民センター、同26日(日)=大阪・アゼリア大正ホール、7月31日(日)=大阪・アゼリア大正ホールの3大会の発表。

 またゼウス社長から、2009年に改称され現在、三原が保持している大阪プロレス無差別級王座を大阪プロレス王座の名称に戻すとともに、大阪ライトヘビー級王座新設と、6、7月大会で初代王座を決める闘いが開催されることも発表。その2本のベルトは現在、スポンサーからの出資を受け、パキスタンで製作されていることも併せて伝えられた。

 最後にゼウス社長は、報道陣からの質問に答える形で、「まずこの8年間、大阪プロレスを続けてくださった阪上会長、そして大阪プロレスのリングに立ち続けてくださったツバサさんやアルティメット・スパイダーJr選手、タコヤキーダー選手、くいしんぼう仮面選手、ほんとに心より感謝しております。本当にたくさんの思い出があり、この8年間の大阪プロレス、ほんまは(本音を言えば)自分がやってきた大阪プロレスではなかったですね。なので、前に戻すわけじゃないですよ、また新たに、もっともっと大きな、一言で申し上げると、大阪プロレスはインディー団体ではないです。もうインディーとは言わないでほしいです。私たち大阪プロレスはメジャー団体です。メジャー団体を目指します。そういう気持ちで進みます」と心意気を述べ、「先ほども述べたとおりプロレス界にとどまるつもりはないんで、団体としてのライバルは吉本興業です。自分の個人としてのライバルは、日本ハムファイターズの新庄剛志監督です」とぶち上げた。

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