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2022-02-25

【しゅりんぷ池田のカード春秋】22歳での引退を惜しむ

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彼のセカンドキャリアでの成功を祈るばかりです

 毎年、年頭最初に発売となるBBMカードが前年限りで引退した選手たちを特集したカードセット「惜別」です。2020年まではプロ球選手のみが対象で「惜別球人」と題していたのですが、昨年から対象をオールジャンルのアスリートに広げ「惜別」と改題されたのです。今回も大相撲の白鵬や鶴竜、体操の村上茉愛や白井健三などがカード化されていて話題を呼びそうです。

 プロ野球では松坂大輔や鳥谷敬など一時代を築いた名選手も含まれていますが、オリックスに所属していた西浦颯大が22歳の若さで引退となったのはなんとも残念です。今季大卒で入団してくるルーキーたちと同い年なのですから、いかにも早い。

 西浦は明徳義塾高時代に2年春から4季連続で甲子園に出場するなど高校時代から有名選手で17年秋のドラフトでオリックスから6位指名を受けてプロ入り。下位指名ながら 背番号「00」を与えられるなど、球団の期待の高さがうかがえました。

 プロ2年目の19年には二番・センターで開幕スタメンに起用され、77試合に出場して43安打をマーク。少ない出場機会にもかかわらず、チームの外野手トップとなる7補殺を記録するなど、高い将来性を感じさせました。

 ところが、翌20年11月に国の特定疾患・両側特発性大腿骨頭壊死症であることが発覚。2度の手術を経て、21年は育成契約となったものの回復は思わしくなく、引退を決意することに。

 SNSでは気丈にふるまっている同氏ですが、その心中やいかに。彼のセカンドキャリアでの成功を祈るばかりです。
(週刊ベースボール2022年3月7日号 掲載記事再編)

BBM2022スポーツカードセット 惜別 No.26 西浦颯大(B)
BBM2022スポーツカードセット 惜別 No.26 西浦颯大(B)

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