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2022-02-27

「投げた瞬間に“ダメだ、高い!”と思った」東京オリンピックのソフトボール決勝戦を振り返る後藤希友~リポビタン for Sports presents「The Deep」~

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スポーツライターの金子達仁(左)がパーソナリティーを務める「The Deep」第15回放送のゲストに登場したソフトボール日本代表の後藤希友(右)

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 2月27日(日)20:00~、スポーツライターの金子達仁氏がパーソナリティーを務めるニッポン放送のリポビタン for Sports presents「The Deep」の第15回放送で、昨年の東京オリンピックのソフトボールで金メダル獲得に多大な貢献を果たした、トヨタレッドテリアーズの後藤希友投手が出演した。

チーム最年少の20歳で東京オリンピックに出場した後藤は、6試合中5試合に救援登板して無失点の大活躍だった。オリンピック出場後は人生が変わったという。

「生活がガラッと変わりました。これほど周りの方に注目されながら生活することが今までなかったです。ソフトボールに興味を持って試合を見に来てくれるお客さんの数、普段から声をかけてくれる方が増えました」

予選リーグのメキシコ戦で痺れる場面から出場した。

「メキシコ戦がターニングポイントでした。あそこが一番厳しく、状況的にも心境的にも心が揺らいだ場面。その前日にオーストラリア戦がオリンピックでの初登板で緊張しました。メキシコ戦は、あの場面で代わると言われ、“自分でいいのかな?”と思いながらマウンドに上がりました。これで自分に任せてくれるなら、自分が投げ切っちゃえばいいのかなと思い、開き直ったんです」

20歳の選手にこの状況を託すのかと思った。

「正直、“責任重すぎじゃん! 一回負けたら終わりだよ”って思いました。負けなしで予選リーグ最終戦までいったから、結果的にアメリカ戦は落としても大丈夫だったけど、メキシコにも負けていたら自分たちは3位決定戦に回っていたと思う。だから本当に、一回も落とせない試合の、“あの場面で自分に任せるのは正解なのか?”って葛藤しながらマウンドまでは考えてました。でも、マウンドに上がった瞬間にコロっと変わりました」

うまく切り替えられた経験は過去にもあった。

「投球練習をしてプレーがかかったときに変わりました。人には“ゾーン”というものがあると思うんですよ。究極に集中しきった状態に入ることが、私は結構多いんです。このときも、少し気を抜いて投げてポンポンって打たれて、ランナーが溜まって、“あ、違う!”と思ってパッと切り替えて、そのあとは抑えられました」

リモートで出演したソフトボール日本代表の後藤希友
リモートで出演したソフトボール日本代表の後藤希友

決勝のアメリカ戦は6回裏、ランナー一、二塁で声がかかった。

「何を考えていたかは憶えてないけど、緊張感だけは憶えてます。目が泳いで、どこを見たらいいか分からないくらい緊張してました。試合の映像を見直してもらったら分かりますが、キョロキョロしてるんですよ。集中できず、落ち着かなかったです」

一人目に打たれてパニックにならなかった?

「なりましたね。“あ、これヤバい!”って思いました。満塁でも大丈夫だし、二、三塁の場面でも大丈夫だったのに、ランナー一塁の場面で登板して一、二塁になって、 オリンピックで初めて、“これは、ヤバい!”って思いました」

その後伝説的なプレーが生まれるわけですが、打たれた瞬間は?

「終わったと思いました。投げた瞬間に、“ダメ、高い、うわっ!”って思ってたら。もうプレーが終わっていた」

投げた瞬間にヤバいと分わかった?

「大体、打たれるときは投げた瞬間に分かるんです。球が高い、コースが甘いから打たれるのは大体決まってるんで。そのときも投げた瞬間に“これはダメだ!”って思いました。メッチャ、スローモーションに見えました」

とらえられた瞬間はやられたという思いだったのか。

「とらえられてからはスローモーションでなくなり、何が起こったか分からなかった。渥美(万奈)さんが捕って、二塁に投げているのを途中から見えたので、“あれ? もしかしてゲッツーなのかな?”と思いながら、セカンドの市口(侑果)さんが捕ってワーって帰ってきているのを見て、マジでホッとしました」

話は変わりますが、選手としてのシーズンを重ねるにつれてリカバリーは必須になります。まだ20歳の後藤さんは今のところどうですか?

「必須ですよ。まだ若いので寝たら治るというのはあります。でも、どれだけ若くても怪我につながる前にしっかりリカバリーをやったほうがいいと思います」

 このほかにもソフトボールでの変化球、球種についてなど、後藤が語った内容をさらに聞きたい方、今回の放送を逃した方は無料アプリ「radiko」でタイムフリー機能を使えば、放送1週間後まで聴取可能となる。

大正製薬
リポビタン for Sports ブランドサイト


 ニッポン放送 
リポビタン for Sports presents 「The Deep」
毎週日曜20時~絶賛放送中。
radikoで放送1週間後まで聴取可能。
ポッドキャストではディレクターズカット版を配信中
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