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2022-04-04

全日本・ジャイアント馬場と新日本・坂口征二が巨頭会談! 【週刊プロレス昔話】

会談をおこなったジャイアント馬場と坂口征二

 1989年8月18日、都内ホテルでついにプロレス界の巨頭会談が実現した。

 坂口征二はアントニオ猪木に代わって新日本プロレス社長に就任すると、さっそく全日本プロレス社長であるジャイアント馬場との話し合いを申し出た。本題は翌年2月の東京ドームにおけるビッグマッチへの協力要請。すでに元横綱・北尾光司のデビュー戦が目玉カードの1つとして入っているが、ライバル団体の選手を呼んでドリームカードを提供しようとしていた。

 それまで馬場は猪木に対する不信感から両団体の交流を断絶していた。しかし、新日本の社長が坂口に代わったことによって、わだかまりは取り払われつつあり、この日の巨頭会談につながったようだ。

 新日本はテレビ朝日、全日本は日本テレビとそれぞれ契約があるため、他局のTVに出場できない。だが、TV放映なしならば可能性はある。

 巨頭会談が実現したことで新日本と全日本の交流にとって大きな一歩となったのは間違いない。新生UWFが第3勢力としてプロレス界でムーブメントを起こす中、両老舗団体が動き始めようとしていた。

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