close

2022-04-05

【ボクシング】ビッグマッチ寸前。村田諒太が今の心境を語る

「コロナ禍での延期は避けたい。それが第一です」

全ての画像を見る
 9日に“世紀の一戦”を控えるWBA世界ミドル級スーパーチャンピオンの村田諒太(帝拳=36歳)が、5日、記者団の質問に書面で答えた。歴代最強のパンチャーとも言われるレジェンド、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン=39歳=IBF世界同級チャンピオン)は、プロ入り当初からずっと目標にしてきた対戦相手。静かな応答のなかにも、「いよいよやってくるその日」への決意がにじんでいる。

──対戦相手のゴロフキンがついに来日し、どのような気持ち、感情となったか。

村田 いよいよだな、という感じです。そして計量まで3日、やっぱり恐怖もあるし、楽しみはあまりありませんが、いろいろな緊張感もあります。ゴロフキン選手が相手じゃなければこういった想いにはならなかったのかなとも思います。やはりゴロフキン選手が相手というのはこれまで以上に緊張感は高まります。

──2年4ヵ月ぶりの試合まで1週間を切り、今の心境は。

村田 コロナ禍で延期は避けたい、それが第一に来ます。これは切実なところです。今はそういった現実的なことを考えてしまいます。

──シューズやトランクスなどゴロフキン戦仕様に特別なアイテムを用意していますか。

村田 これまでの試合で、自分で用意したことはなく、今回の試合でも同じです。
この日の練習はミット打ちなど。約1時間半のメニューだった
この日の練習はミット打ちなど、約1時間半のメニューだった

──家族と離れたホテル生活で連絡はどんな手段でどれぐらい取り合っていますか。やはり励みになりますか。

村田 主にビデオ電話で連絡を取り合っていますがとても励みになります。早く帰って会いたいという気持ちにもなりますが、ホテルにて約1ヵ月となり、会ったときに子供たちがどういう風に見えるのか。

──1人で過ごすホテルの部屋で、この2年間に思いをはせた時間はありますか。

村田 この2年間に限定して振り返ることはありません。ですが、ホテルの窓から見える東京の風景、東京タワーだったりを見ながら自分のこれまでのボクシング人生を振り返ることはあります。子供のころ、修学旅行で東京に来ていろいろな名所に行き、自分の人生でまさか、これほど注目される舞台に立つ、言わば夢が叶っていると言えると思うんです。こういった人生を歩めるとは、当時は思ってもいなかったので、そういう具合に自分のボクシング人生をふと振り返るときはあります。

写真◎帝拳ジム提供

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事