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2022-04-26

【ボクシング】アマ13冠、堤駿斗がプロテストを受験 ハイレベルな技巧を披露

距離感、技術、守備力。堤がプロテストで見せたものすべてがA級だった

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 世界ユース選手権優勝を含む、アマチュア13冠のスーパーエリート、堤駿斗(22歳=志成=)は、26日、東京・後楽園ホールで、6回戦に出場可能なB級ライセンスを目指してプロテストを受験した。元WBOアジアパシフィック・フェザー級王者の森武蔵(志成=22歳)を相手にした3ラウンドのスパーリングでは、続々とハイレベルな技巧を披露し、トップレベルの実力を証明した。なお、テストの合否は明日、発表される。

 昨年秋のIBA世界選手権を最後に実戦を離れてから、スパーは1週間前の4ラウンドだけ。しかも、この日、パートナーをつとめる森は前チャンピオンで、サウスポーときている。だが、準備不足も対戦者の質も堤にはまったく関係なかった。ジャブ、フックと自在なリードブローに、速くてよく伸びるワンツーストレート、さまざまなな角度から飛翔させる右パンチだけのコンビネーション。どれをとっても一級品の香りがする。

「プロテストなので技術的なところを見せたかった。それに防御も。パワーは試合のときに見せたいですね」

 すいすいと3ラウンドのスパーリングを戦い終えた堤
は、もちろんながら、これが本調子ではないと口にする。

「試合ではパワーを見せたい」とスーパーホープは笑顔を見せる
「試合ではパワーを見せたい」とスーパーホープは笑顔を見せる

「まずまず。最悪な結果は免れたかな、という感じです」
 きちんと仕上げていけば、すぐにでも日本のトップと伍して戦えそうでもある。

「デビューしたら、相手を効かせる場面も作りたい。そして、世界で評価されるボクサーになりたいですね」

 合格発表はまだでも、今からたっぷり期待していい。

文◎宮崎正博 写真◎山口裕朗

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