日本大学ボクシング主将だった飯村樹輝弥(フライ級)、大阪商業大学で同じく主将だった池側純(バンタム級)、高校5位にランクされた今優吾(バンタム級)の3選手は12日、所属する角海老宝石ジムでB級プロテストを受け、3人とも合格した。
上写真=左から池側、飯村、今。いずれもB級でプロのスタートを切る
3人の間で対戦者を代わる代わるにしながら行ったスパーリングでは、いずれも6回戦レベル以上の実力を発揮した。
もっとも、厚みのある技術を見せたのは飯村(日出高→日大/アマ戦績68勝13敗)。安定したフォームからたくみな上下の打ち分けを披露した。ボクシングを始めたのは小学校5年生。「何をやっても続かなかった僕が、ボクシングだけは続いた。いずれプロになると決めていた」。日大時代は大学リーグの同大5連覇に貢献。2年連続で階級優秀選手賞も受賞した。個人でも国民体育大会で準優勝している。「メキシカンのボクシングが好きなので、リカルド・ロペス(不敗のまま引退したミニマム、ライトフライ級のスーパーチャンピオン)のように花のある戦いができて、世界チャンピオンになりたい」と今後の大きな目標を語った。
池側(興國高→大商大/アマ戦績51勝15敗)は2年連続で国体3位の実績を持つ。身長172センチのサウスポーで、的確な左ストレートを見せていた。大学の同窓、京口紘人(ワタナベ=WBAスーパー世界ライトフライ級チャンピオン)とは実家が近所で、大阪時代は互いの家をよく行き来したという。目標は飯村とまったく同じ、「花がある世界チャンピオン」。実戦でボクシングの幅が見せられれば、力を発揮していきそうだ。
今(弘前東高→拓大中退/アマ戦績23勝11敗)は、飯村、池側に比べると、まだまだ経験不足を感じさせたが、176センチの長身が目立つ。「スピードが持ち味。パワーアップして頑張りたい」。パンチの切れ味、ステップの縦横性が出てくれば、憧れのライアン・ガルシア(ライト級のKOスター)のようになれるかもしれない。
デビュー戦などはこれから決まっていくという。
文・写真◎宮崎正博
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