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2022-04-27

NOAHが知名度向上へ芸能プロと業務提携した真意とは!? 武田取締役「我々は全国区ではないなと痛感します」【週刊プロレス】

相馬信之社長(左)、と武田有弘取締役

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NOAHは4・29&30両国国技館2連戦という大勝負を控える中、4月13日の会見で音楽レーベルマネジメント会社「A-Sketch」との業務提携を発表。A-Sketchの相馬信之社長は、大手芸能プロダクション「アミューズ」常務取締役時代の2016年より新日本プロレスと業務提携し、知名度向上の一翼を担った過去を持つ。

相馬社長は13日の会見に株式会社サイバーファイトの武田有弘取締役、清宮海斗とともに出席。武田取締役によると新日本1・8横浜アリーナ大会で「圧倒的に団体としての知名度も、レスラーの知名度も足りてない」と痛感。相馬氏に相談して、今回の業務提携に至った。
 
今後はA-SketchがNOAHの芸能活動や地方大会をサポートしていくことが会見では発表される中、相馬社長と武田取締役を緊急キャッチ。まずは今回の業務提携がどんな形になっていくのか方向性を聞いた。

相馬「私が新日本をサポートしていたのは、V字回復で上がってる時だった。新日本の選手たちは自己プロデュースがうまい。何かもっと広げるためにきっかけがあればいいなと思ってた時に、映画作ってみたらどうだろうって棚橋選手の『パパはわるものチャンピオン』を仕掛けました。そうすると露出が増えてくるじゃないですか。

NOAHさんで映画をやればいいとかそういう話ではなくて、NOAHの選手たちに合った形でいいきっかけになるような仕事を一緒に仕掛けていきたいですね」

武田「みんな勘違いするんですけど、こういう業務提携があったら選手が急に露出されるっていうものじゃない。選手がもっと有名になりたいって気持ちや気概を出して、それを形にしてサポートしてもらう。A-Sketchさんには我々のプロデュースと違う部分に気づいてもらって、それを引き出してもらえたらいいなと思ってます。根本は選手の気持ちが大事になってきますよね」

相馬社長は会見でNOAHの魅力を「未完成さ」と語り「コロナの影響をモロに受けていろんな業界がターニングポイントを迎えている中で、逆にこの未完成さが最大の武器になる。これからNOAHに興味を持っていただくお客様は新しいイメージ、新しい選手の出現を待っているのではないかという可能性を非常に感じております」と期待を寄せていた。その意味で今後のカギになりそうな選手は清宮海斗である。

相馬社長「まだ25歳。あのピュアさ、何にも染まってない感じはいいですね。逆に言うと、プロレスラーとして影響力を発揮していくには何かを刺激してあげなきゃいけない。背中を押してあげるお手伝いをしていきたいです。

まだ1回しかちゃんと話してないので、もうちょっと彼のプロレスラー・清宮海斗としてどんなビジョンを描いてるかを聞いてみたい。強引にプロデュースして、演出を押しつけても長続きしないので。

おこがましい話かもしれませんが、選手の意識改革をしなきゃいけないところがたくさんあると思います。それはボクらが訓示を垂れるとかじゃなくて、一緒にお仕事をするって場所を作るだけでも刺激になっていくと思うんですよ。

その刺激で自分自身の成長をよりいっそう促進していかなきゃいけないって選手が伸びていくかですね。やっぱ売れたい、有名になりたいって意欲が一番大事ですから」

どんなマネジメントよりも重要なものが選手たちの自発的な意欲。A-Sketchと業務提携したことで今後、NOAHの選手たちがどう変わっていくのかにも注目だ。

最後に武田取締役は今後の課題について「ファンの人も歯がゆさもあると思うんですよ。NOAHはいい試合していろいろがんばってるけど、新日本プロレスと比べて知名度がないなって。特に地方ですよね。我々は全国区ではないなと痛感します。どうしても今のNOAHのターゲット層は40代以上の男性が多い。ただABEMAの視聴者層は若いので、来場者のターゲットとうまく合わせる形でA-Sketchさんとも何かうまくできればいいなと思ってます。若い客層、新しい客層をどうやって呼び込むか、ですね」と言及。A-Sketchとの業務提携でこれまで足りなかった部分を補い、プロレス界、そして、世間に向けてNOAHの魅力をよりいっそう届きやすい形で発信していくつもりだ。
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