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2022-05-19

【相撲編集部が選ぶ夏場所12日目の一番】隆の勝、一山本を退け単独トップを守る

1差で追う一山本を押し出し、地力の差を見せつけた隆の勝

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隆の勝(押し出し)一山本

2敗の隆の勝が単独トップで迎えた12日目、追いかける3敗の5力士では佐田の海が最初に登場して白星を挙げた。優勝争いについて聞かれると、「二ケタは勝ちたいと思うけど、自分らしい相撲が取れればいいです」と控えめだった。

続いて、2敗の隆の勝と3敗の一山本の直接対決。4年前に十両で一度対戦があり、そのときは隆の勝が押し出しているが、幕内では初顔となる。

立ち合い、一山本はモロ手で相手の肩口を突くとすぐに引いた。隆の勝は足もよく出て、一山本を追い詰め、押し出して快勝した。

一山本は「相手の圧力がすごくて引いてしまった。完敗です」とガックリ。平幕同士とはいえ、関脇経験もある隆の勝と一山本では力の差が歴然だった。

「突き放してくる相手だったので、立ち合いを速く、先手を取れるようにと思っていた」と振り返る隆の勝。「先場所負けた分、今場所勝たないとと思っていた。二ケタに乗ったのでよかった」とトレーマークの笑顔を見せる。

先場所は小結で4勝11敗に終わり、平幕に陥落。その前の初場所は関脇で7勝8敗だったので、今年3場所目でようやく勝ち越した。「三役に戻りたい気持ちは強い」と言うが、関脇、小結が負け越さないので、なかなか枠が空かない。「そこはあまり意識しないように」と語る。

初優勝についても、意識しないようにしているが、周りの声が耳に入ってくる。「あまり気にせず、マイペースでやります。今のところ、そんなに変わらない。気楽に取れているかな」と平静を保てているようだ。

6人きょうだいの4番目で、本場所中によくメールを送ってくる両親や姉、兄も、「そっとしてくれている。気を遣ってもらっているのかな」と笑う。

「周りに言われてトップなんだなと思うけど、自分ではそんなに意識しない」。残り3日、同じような精神状態でいられるか。13日目は最後の三役戦となる若隆景との一番が組まれた。これがヤマとなりそうだ。

追いかける3敗力士は霧馬山が敗れて、照ノ富士、宇良、佐田の海となった。宇良が残っているのは、ファンとしてはたまらないだろう。

文=山口亜土

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