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2022-06-10

拳王「プロレス界に“佐々木”も“大輔”もロクなヤツはいない」連載特別公開①【週刊プロレス】

にらみ合う拳王と佐々木大輔

いよいよ「サイバーファイト・フェスティバル2022」6・12さいたまスーパーアリーナ大会が迫ってきた。同大会の広報部長を務めるNOAHの拳王は、プロレス専門誌「週刊プロレス」で毎週連載「拳王のクソヤローども オレについて来い!!」で業界に鋭い意見を述べている。

そこでサイバーフェスに向けて特別に過去の連載をWeb公開! 最初にお届けするのは5月7日発売号に掲載の議題「サイバーフェス6・12さいたま」。DDT5・1横浜に乗り込み、高木三四郎戦をぶち上げ、横やりを入れてきた佐々木大輔とのシングルが決定した後の見解となっている。


――DDT5・1横浜に乗り込みましたね!

拳王 サイバーファイト・フェスティバルさいたまスーパーアリーナ大会が6月12日に開催されるからな。そんな大舞台が迫ってきているのに、NOAH、DDT、東京女子、ガンプロ…誰も何も動いていないだろ。NOAH4・29&30両国が終わって、次の日にDDT横浜があることは知ってたから、そこに行ってやろうと決めてた。本当はGHCタッグのベルトを持って乗り込みたかったけど…。

――4・30両国で負けてしまいました。激闘の余韻冷めやらぬ翌日に、ああいう行動に出るとは素晴らしい愛社精神ですね。

拳王 サイバーファイトにじゃないぞ。親会社のサイバーエージェントに対する愛社精神だから勘違いしないでくれよ。藤田晋社長、今年もまたこの季節がやってまいりました。これから約1カ月ちょっとお付き合いお願いします。

――…。

拳王 NOAH4・29&30両国もものすごい演出だっただろ。両国国技館って国技である相撲のために作られてる会場だからなのか、豪華な演出をしにくい会場だ。そんな会場でもあんな空間を作ることができたのは親会社がブシロードではなく、サイバーエージェントだからこそだ。やっぱ日本のエンターテインメント最高峰の会社だな。大会前のプロモーションも精力的にやってくれた。SNSなどを活用して、5年前じゃ考えられないぐらい今風の仕掛けをたくさん打ち出しただろ。オレの拳王チャンネルだって、ABEMA完全バックアップだから、いつも最高の画質で提供できてる。そんなサイバーエージェント様の“御恩”に報いるには“奉公”するしかないだろ。

――鎌倉時代の武士の主従関係のようですね。

拳王 こういう時に最初に動くのはやっぱオレしかいないんだよ。私、拳王はサイバーフェスの広告塔に就任いたします!

――おめでとうございます!

拳王 そこでオマエに質問だ。なぜほかの連中が動かないか知ってるか?

――まったくわかりません。

拳王 サイバーファイトの社長である高木三四郎のせいだ。アイツが目先のことしか考えていないし、周りはイエスマンだらけ。自発的に行動を起こせない雰囲気に社内全体がなってるんだよ。

――また怒られますよ。なぜそんな高木社長とのシングルを要求したのですか?

拳王 アイツをプロレス界から追放するためだな。オレとのシングルが決まったら業界追放を懸けてもらうつもりだったし。

――拳王選手は何を懸けるのですか?

拳王 リングネームだ。負けることは絶対にないけど“拳王”を懸けるつもりだった。

――拳王さんがリングネームを懸け、高木三四郎選手の社長退陣とプロレスラー引退を懸け…。

拳王 おい! オマエまで何を言ってるんだよ。アイツはプロレスラーじゃないから引退じゃねぇだろ。だから、正式な“試合”でもない。シングル…いや、高木三四郎の業界追放を懸けた決闘だな。

――…。ちなみに、なぜあのタイミングで乱入したのですか?

拳王 チケットを買って入ったら、誰の試合か全然わからなかったけど、試合後に行こうって思ってた。それでオレがマイクでしゃべってたら、まだ佐々木大輔が引き揚げずに場内にいたみたいだな。

――では、ダムネーション狙いというわけではないのですね。

拳王 別に誰が試合をしてるかなんて知らなかったし、まったく気にしてなかったからな。DDTの中で唯一、佐々木大輔だけは見る目があるかなと思ってた。アイツの感性は一目置いてたんだけど、高木三四郎のことを「三流レスラー」と認めてたのはショックだった。あの佐々木大輔でさえもDDTに毒されてるようだったから、残念でならなかった。高木三四郎は五流レスラーでもない。プロレスラーと認めてはいけないんだよ。

――では、高木選手は何でしょうか?

拳王 裸の王様以外何物でもないだろ! 

――…。結果としてサイバーフェス6・12さいたまで佐々木大輔戦が決まりました。

拳王 まず名前が最低だ。ここでプロレス界あるあるを言ってやるぞ。この業界「佐々木」も「大輔」もロクなヤツはいないんだよ! ウチの原田大輔もジュニアだけのビッグマッチをぶち上げて、あれだけ事前のプロモーションがんばってた。獣神サンダー・ライガーの罵倒という最高のお膳立てもあったよ。それなのに、最も大切なNOAH4・29両国の試合、当日のライガーへの対応でまったくダメだった。あの大会で一番インパクトを残さないといけないのは、ニンジャ・マックじゃなくて、原田大輔だったんじゃねぇのか。本気のNOAHジュニアで売ってたのに、両国では弱気のNOAHジュニアになってたしな。

――厳しいですね。

拳王 プロレス界でホント大輔って名前にロクなヤツはいないよ…。

――け、拳王さん、アナタの本名は…。

拳王 中栄大輔だよ!
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