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2022-07-01

前田日明が激白…UWF分裂騒動の原因はフロントの金銭横領「内部で不正があった」【週刊プロレス昔話】

前田日明

1990年10月29日、内紛に揺れるUWFは“5カ月間の出場停止処分中”を理由に、前田日明の大学講演会も中止とすることを発表した。

しかし、前田は主催者の中央大学、名古屋学院大学のスタッフと連携し「今回のもめ事はあくまで内部のこと。外部のみなさんに迷惑をかけられない」と予定通り開催。11月3日、中央大学の講演で前田はUWFの分裂騒動に触れ「じつは内部で(金銭に関する)不正があった。今後は経緯をオープンにして新たな組織作りをする」と発言した。さらに前田の言葉は続く。

「神(新二UWF社長)に関して言うと、自分が神の長男の名付け親なんですよね。その父親をどうのこうのっていうのは、気持ちよくないので、1つチャンスを与えてやろうかなと思ってる。でも、それは彼に勇気があるかどうかの問題。期待はしてるけどね。

長い目で考えてみると、UWFはいろんな意味でうまくいきすぎた。いろんなところがゆるんでいたと思うし。かえってこういうことがあったために、任せるっていうことを考えさせられました。

任せたら無関心でいいのか。無関心でいることが信頼だと思ってたんだけど、どうも間違ってる。任せるっていう言葉の中にも責任を持たなきゃいけない。

(中略)。UWF自体は何も変わりもありませんし、目指していくものも変わりません。ただ自分たちに必要なのは、目指していくものを実現できる手腕を持った人。これをプラスにして、二度と(過ちを)繰り返さないようにしたいと思います」

その後、前田側の弁護士が告発し、その実態は神社長、鈴木浩充専務の金銭横領行為だったことが発覚。歴史に刻まれた革命団体UWFは、このようにして崩壊への道を突き進んでいった。

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