close

2022-06-26

“謎の中国人”カン・フー・リー(グレート小鹿)がテリー・ファンクから西部ヘビー級王座を奪取! ブーイングの嵐!!【週刊プロレス昔話】

カン・フー・リー

全ての画像を見る
1973年9月24日、グレート小鹿は単身でアメリカ・テキサス州アマリロへ出発。“謎の中国人”カン・フー・リーを名乗り、かみつき、目潰し、急所蹴り、ありとあらゆる反則を駆使するスタイルと、空手に似た中国拳法で一大旋風を巻き起こした。

小鹿は同年10月18日(現地時間)アマリロ・スポーツアリーナで西部ヘビー級王者だったテリー・ファンクに挑戦。同大会では柔道から転向したばかりのアントン・ヘーシンクがマシオ駒を相手に模範試合をおこなっている。

メインはもちろん西部ヘビー級選手権。1本目はテリーが得意のパイルドライバーで小鹿の脳天をキャンバスに突き刺し、電撃の回転エビ固めで奪取。小鹿は2本目をストマッククローでのギブアップで奪い、決勝ラウンドでは場外で大流血させると、レフェリーに見つからないように禁じ手のノド突きを連発。33分22秒にわたる死闘を制し、ベルトを巻いたのだった。場内はもちろんブーイングの嵐!

小鹿は1969年12月、ロサンゼルスでミル・マスカラスを破ってアメリカス・ヘビー級王座にもなったことがある。約50年前、アメリカマット界で憎まれ人気を高めていた日本が世界に誇るレジェンド・プロレスラーだ。

そんな小鹿は現在も現役選手。今年5月31日にはジャンボ鶴田追善興行後楽園大会で勝利も収めている。

加入月0円の週プロmobileプレミアムならバックナンバー1200冊以上から最新号まで読み放題!!

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事