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2022-07-13

【相撲編集部が選ぶ名古屋場所4日目の一番】カド番正代にようやく初白星

土俵際で豊昇龍を叩き込みで降し、ようやく初日を挙げた正代

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正代(叩き込み)豊昇龍
 
カド番の正代が初日から3連敗。さすがに今場所は大関の地位を維持できないだろうと思っている人がほとんどかもしれないが、春場所はいきなりの4連敗からカド番を脱出している。正代ファンはまだあきらめてはいけない。
 
4日目の対戦相手は小結の豊昇龍。過去の対戦は2勝4敗と負け越し、現在2連敗中。この嫌な相手を退ければ、流れも変わるはずだ。
 
立ち合い、先に両手をついて待つ正代に豊昇龍が飛び込んでいった。正代は相手の当たりを受け止める作戦か。差し手争いから得意の左を差し込んだ正代。差し手から起こして前に出るが、叩いて両者の体が離れた。再び正代が左を差すと、豊昇龍は左差し手を手繰りにいく。正代は右から強烈に突いて振りほどくも、豊昇龍は頭をつけて一気に押し込んだ。土俵に詰まった正代だが、上体の低い豊昇龍を叩き込み、ようやく初日を挙げた。
 
正代が勝った瞬間、館内の四方八方から温かい拍手。相撲ファンは優しい。これ以上負けられないと必死な気持ちが伝わる相撲だった。

「立ち合いで強く当たろうと思うと伸び上がってしまうので、落ち着いて相手を見て当たりにいきました。初日からの3日間は立ち合いで先手が取れず焦っていた。それと比べれば相撲が取れたと思う。ちょっとバタついたところがあったので、改善していきたい」と正代は振り返った。
 
大関に上がる前からツラ相撲で負けだすと止まらなかった正代。逆に波に乗れば連勝が続くタイプだ。「連敗が止まってうれしいけど、ここからさらに調子を上げていきたい」とホッとした表情から気を引き締める正代。大関陣が立ち直っていけば、優勝争いも盛り上がるのだが、どうなることやら。正代を含む3大関の巻き返しに少しだけ期待している。

文=山口亜土

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