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2022-07-18

【相撲編集部が選ぶ名古屋場所9日目の一番】翔猿、2敗を守り、6人でトップグループを形成

蹴返しでバランスを崩した志摩ノ海を叩き込んだ翔猿

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翔猿(叩き込み)志摩ノ海

中日折り返しを終えて、優勝争いは2敗で照ノ富士、琴ノ若、逸ノ城、翔猿、錦木、一山本、錦富士の7人が並ぶ大混戦。
 
しかしこの日、放駒親方(元関脇玉乃島)が新型コロナ陽性となり、部屋の一山本や島津海ら力士全員が休場となった。出羽海、鳴戸に続いて3日連続である。放駒親方は審判部に所属しており、審判部内で感染が広がったら、部屋持ちの師匠が多いだけに、開催続行不可能となる。何とか感染拡大が落ち着いて、千秋楽まで開催できることを願っている。
 
2敗の力士は一山本を除いて、全員が白星を挙げた。その中でも動きのよさが目立つ翔猿を取り上げたい。対戦相手の志摩ノ海には2勝5敗と分が悪く、今回は我慢強く戦った。
 
立ち合い、頭から当たって押し込む翔猿。志摩ノ海は低い体勢をキープして下から押し上げて反撃に転じる。翔猿もよく動いて、離れた突き押し合いから、頭をつけ合う体勢となり膠着状態となった。翔猿は前に圧力をかけてから、右足を飛ばして蹴返し。これでバランスを崩した志摩ノ海を叩き込んで2敗を守った。
 
互いに引きを見せない我慢比べで、志摩ノ海としては翔猿が引くのを待っていたのだが、翔猿は過去の敗戦を頭に入れていた。

「苦手な相手だったので、勝ててよかった。研究? しました。いつも相手の形になってしまうので、引かずに我慢して前に出ることができた」と翔猿。
 
膠着状態になったときに足を飛ばすのではなく、前に攻めてからの蹴返しだったので、より効果的だった。敗れた志摩ノ海はこれで負け越し。相撲内容はそんなに悪くないのだが、歯車がかみ合わない。結婚直後の場所だけに、つらいところだ。
 
翔猿は「一番一番、集中して頑張ります」と言って引き揚げたが、まだ優勝など考えてはいないだろう。やはり、照ノ富士が上位戦が残っているとはいえ有利だ。
 
その照ノ富士の対戦相手についてどうしても言いたいことがある。照ノ富士は初日に西小結の阿炎と当ててから東1、西1、東2、西2……と順番どおりに当てている。本来なら平幕との対戦は9日目で終わりだったのだが、御嶽海の休場で10日目は西5枚目で2勝7敗の佐田の海と当たる。ここは西6枚目の翔猿だろう。1枚しか違わないのだか
ら。

文=山口亜土

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