日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)は21日、新型コロナウイルス対策連絡協議会をオンラインで開催。7月12日から再開した興行で見えた課題と、大阪府内のジムで広がりつつある感染の状況を報告した。
写真上=今月から再開したプロボクシング興行
2月27日を最後に自粛していたプロボクシング興行は、7月12日に愛知県刈谷市、16日に東京・後楽園ホールで、無観客により開催。いずれも試合前日にPCR検査が実施された。ここではPCR検査の際に唾液が出るまで時間がかかることから、現場が密の状態になる傾向があること、また検査結果が出るまでの間、選手が分離場所まで同じバスで移動することの是非などが課題として挙がった。今後は陽性者が出た場合の対応も含め、より厳しい感染防止対策を徹底していく考えを示した。
東日本地区ではすでに検査センターの協力を得て、PCR検査と抗原検査を実施する態勢を整えており、今後は全国でも均一的に実施されていく見通し。
17日にPCR陽性者が判明した大阪府内のジムは現在、5人の陽性反応が確認されているほか、抗原検査の陽性者も複数確認。検査待ち、検査結果待ちの選手もいることから、陽性者の実数はさらに増えると予測した。また同ジムの選手が出稽古に赴いたジムでも感染が確認されており、西日本協会では当面の間、出稽古の自粛を呼びかけている。
西日本地区での感染拡大を受け、25日に神戸市中央体育館で予定されている興行は有観客から無観客に変更。今後の興行について、JBCの安河内剛本部事務局長は「健康管理を優先するということになれば、勇気をもって試合を止める選択もある」と話した。
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