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2022-07-24

【相撲編集部が選ぶ名古屋場所千秋楽の一番】逸ノ城、初優勝! 照ノ富士敗れ決まる

宇良をガッチリ捕まえ寄り切った逸ノ城

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逸ノ城(寄り切り)宇良

新型コロナの感染拡大で休場者続出となり、大混乱となった名古屋場所も千秋楽を迎えた。この日は八角理事長(元横綱北勝海)の協会ご挨拶終了後に、北勝富士のコロナ陽性による休場を発表。隠岐の海も休場となり、表彰式は理事長に代わり陸奥事業部長(元大関霧島)が行うことになった。
 
2敗で照ノ富士とともにトップを並走する逸ノ城は宇良と対戦。過去の成績は逸ノ城の4勝3敗と拮抗している。逸ノ城としてはつかまえて宇良の動きを止めたいところだ。
 
立ち合い、左から張って左上手を取った逸ノ城。右もねじ込んで万全の体勢をつくる。宇良は身動きが取れない。逸ノ城は左上手を引き付け、右のカイナを返して宇良の上体を起こして寄り切った。
 
これで貴景勝の優勝の可能性はなくなり、逸ノ城は決定戦進出の権利をつかんで、支度部屋で結びの照ノ富士-貴景勝戦を見守ることになった。
 
そして、千秋楽結びの一番。貴景勝は低く当たるとすぐにイナして、照ノ富士に組ませない。下から突き上げ土俵際まで押し込むと、照ノ富士が左から突き落とし。土俵下に転落した貴景勝だが、その前に照ノ富士の左足が土俵を割っていた。この瞬間、逸ノ城の初優勝が決まった。
 
連覇を逃した照ノ富士は、「決定戦をしたかったんですけど、自分の弱さが出た」と肩を落とした。
 
初優勝の逸ノ城は、「とてもうれしいです。負けたら話にならないので、最初の一番に集中していた。得意な相手じゃないけど、自分の相撲が取れてよかった。そのあとはもう一番取るつもりで、心の準備はできていました」とホッとした表情を見せる。
 
これまで13勝しても、14勝しても優勝に手が届かなかった。それが12勝3敗での優勝。「いつか優勝できると思っていました。今回のチャンスを逃さず優勝できてよかった。これからも一生懸命頑張ります」と語った逸ノ城。眠れる大器が目覚め、来場所以降の活躍が楽しみになった。
 
この場所の三賞は殊勲賞に逸ノ城、敢闘賞に錦富士が選ばれた。ほかにも三賞候補の力士はいたが、コロナによる途中休場で涙を飲んだ。次の秋場所では力士たちが皆勤できるように願っている。

文=山口亜土

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