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2022-07-29

KENTAが明かす田上明引退行脚中の名古屋大会での笑撃エピソード「その土地に対する思いを語った方がいいと言ったのだが…」【週刊プロレス】

田上明とKENTA

新日本プロレス「G1 CLIMAX 32」開幕からザック・セイバーJr、EVILに敗れてまさかの2連敗となったKENTA。公式戦3戦目は8・2浜松大会の後藤洋央紀戦だが、その前には7・30&31名古屋大会が控えている。

その“名古屋”という土地へのエピソードが初の自伝「足跡」に紹介されていた。時は2013年。NOAH社長であり、四天王プロレスの一角としていち時代を築いた田上明さんが同年12月での引退を発表。KENTAはGHCヘビー級王者としてNOAHの中心を担っている頃の話だ。

「田上さんは引退を発表してから全国各地のファンに挨拶するために極力ツアーに帯同。マイクで『今までありがとうございました。ぜひ引退試合、見に来てください』と言っていた。毎日だ。例えそこが東京であろうと札幌であろうと大阪であろうと、だ。

当たり前のことだが、地方のファンが東京でおこなわれる引退試合に来るのはかなり難しい。だが、田上さんは全国各地どこでもあたかもそこが東京であるかのように、『ぜひ見に来てください』と繰り返していたのである。

オレはせっかく最後に全国を回ってマイクで挨拶するのであれば、その土地、その土地に対する思いを語った方がいいんじゃないですか?と当時の田上さんのマネージャーに言ってみた。すると田上さんに伝えてくれたらしく、その日の名古屋大会から実行してくれることになった」

そんなKENTAの思いとは裏腹に田上さんは普段と何も変わらずに「ぜひ見に来てください。ありがとうございました」と締めに入った。だが、次の瞬間…。

「味噌カツ、大好き!」

田上さんが叫んだ。当時の心境をKENTAは自伝にこうつづっている。

「オレが言いたかったのはそういうことではない。名古屋で印象に残ってる試合とか、名古屋の思い出とかだ。まさか好きな食べ物を言うとは思わなかった。まぁ、田上さんらしいと言えば、田上さんらしいのだが」

G1の星取り的にはもう1敗もできない状態のKENTA。名古屋2連戦で“味噌カツ”思い出パワーを充電して、8・2浜松大会の後藤戦へと臨む。

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