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2022-08-22

【全中陸上】男子110mHで岩本咲真が13秒51、女子100mHで香取奈摘が13秒42とハードルで中学新2連発!

福島全中で中学記録を更新した岩本(左)と香取(右)

福島で開催された第49回全日本中学校陸上競技選手権大会の最終日、4日目の8月21日(日)には男女ハードルで中学記録が誕生した。

女子100mH決勝では、香取奈摘(三和中・茨城)が13秒42(+1.4)の中学新で2年生優勝を果たした。続く男子110mH決勝では、前日の予選で13秒60(+1.1)と自身の中学記録を更新した岩本咲真(八屋中3年・福岡)が13秒51(+0.4)とさらに0秒09タイムを短縮し、全国制覇を果たした。

2年生の中学記録保持者

2年生にして中学記録保持者となった香取は、小4から陸上を始め、中学からハードルに取り組むと、1年時に地元茨城の全中に出場。予選敗退を喫した悔しさをバネに、スピードを磨いてきた。今年3月の日本室内U16の60mHで6位に入ると、6月の県中学通信で中2歴代最高、中学歴代7位タイとなる13秒68(+1.7)をマークした。今季ランキング1位で臨んだ福島全中は、予選で自己タイの13秒68(+0.7)でタイムトップに。決勝では1台目から先行する圧巻の勝利だった。

「ずっと目指してきた全国優勝ができて、大会新で中学記録も更新できてうれしいです」と喜んだ2年生チャンピオンは、来年の全中で「自分の走りをして優勝し、中学記録を塗り替えたいです」とさらなる記録更新を目指す。

なお、女子100mH決勝は、2位の坂田涼音(太田中3年・千葉)が13秒71で中学歴代10位、3位の丸山彩華(北斗上磯中3年・北海道)が13秒84、4位の梅澤杏茉(群馬中央中等3年・群馬)が13秒84、5位の加藤美都(緑が丘中3年・神奈川)が13秒95、6位の並木彩華(野沢中3年・長野)が13秒96と、6位までが13秒台の高速レースとなった。

香取奈摘(三和中2年・茨城)が13秒42(+1.4)の中学新
香取奈摘(三和中2年・茨城)が13秒42(+1.4)の中学新


未踏の13秒5台へ

男子110mH決勝は、この大会前まで共に中学記録保持者だった5レーンの岩本と4レーンの村田隼(立花中3年・兵庫)に注目が集まった。スタートが得意という岩本に村田も食らい付くが、岩本はスピードを上げて振り切った。スクリーンに13秒51のタイムが表示されると、両手でガッツポーズ。

「13秒5台を狙っていたので、狙いどおりでした。スタートから先行して逃げ切ることができたのが良かったです。タイムを見たときは追い風参考記録じゃなければいいなと。村田君との対戦が楽しみで、集中して走れました」と岩本は喜びを語った。村田は13秒70のセカンドベストで2位。ライバルの存在も、岩本の原動力となっている。

全国の舞台で二度、中学記録を更新し、前人未踏の13秒5台に突入。岩本を指導するシュブスタンス北九州の溝上雅彦コーチは「彼自身、注目されることが好きなので」と勝負強さの理由を明かした。なお、八屋中は2020年の全国中学大会で渕上翔太(現・東福岡高2年・福岡)が男子110mHで優勝、21年の茨城全中で谷中天架(現・大分雄城台高1年・大分)が女子100mHで優勝しており、ハードル種目で「全国3連覇」となった。

岩本と村田
岩本と村田

文/内田麻衣子 写真/中野英聡、高野徹

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