2020年のプロボクシングが12日、東京・後楽園ホールの「内山高志presents KNOCK OUT DYNAMITE賞金マッチトーナメント」で開幕。2階級の決勝が行われ、60kg級はマービン・エスクエルド(フィリピン)、65kg級はトゴルドル・バットツォグト(モンゴル)が優勝を飾った。
写真上=トゴルドル(右)は的確な左でデスティノの前進を阻み続けた
○マービン・エスクエルド(フィリピン)
●高畑 里望(ドリーム)
TKO4回2分31秒
[戦評]ラフに左右フックを振り回すエスクエルドの間隙を突いて、40歳の高畑は左ジャブ、右ボディアッパーをヒット。2回途中まではうまく戦っていた。だが、エスクエルドが左フックから右ストレートを突然繰り出すと、これがまともにヒット。高畑はロープに吹き飛びダウンしてしまった。
ダメージ残る高畑だが、レフェリーは続行。ゴングに逃れると、ボディにダメージを溜め、スタミナもロスしたエスクエルドを再びコントロールし始めた。しかし、またしてもエスクエルドが左ショートフックから右ショートストレートを打つと、まともに食った高畑はロープに倒れこむ。今度はレフェリーもストップした。
○トゴルドル・バットツォグト(モンゴル)
●デスティノ・ジャパン(ピューマ渡久地)
判定3-0(49対45×2、48対46)
[戦評]プロ2戦目のトゴルドルが、アマチュア仕込みのテクニックでデスティノの強打を封じた。デビュー戦で右手の親指を痛めていたトゴルドル。風邪を引いてコンディションも良くなかったというが、うまい足捌きで距離を取り、「今日はこれしかなかった」という左ジャブをダブル、トリプルで的確に突いて試合をコントロールした。
前に出ながらも空打を繰り返したデスティノは4回、プレスを強めて右をヒットするが、トゴルドルの速い足を止められない。最終回にはトゴルドルのワンツーでダメージを深め、ロープ際で右のダブルを受けるとついにダウン。残り時間はトゴルドルが悠々と逃げ切った。
※56kg級決勝は山内祐季(真正)の負傷により中止。佐々木蓮(ワタナベ)が優勝。
写真◉馬場高志
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