WBO世界スーパーフライ級チャンピオンの井岡一翔(Reason大貴)は10日、東京・赤坂のTBSで記者会見を開き、12月31日、東京・大田区総合体育館で1位挑戦者ジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)を相手に初防衛戦を行うと発表した。
写真上=シントロンのパネル写真に拳を突き出す井岡
大晦日のリングに立つのは8度目
大晦日の井岡登場は、ほとんど年中行事に等しい。今回が8度目(世界タイトルマッチは7度)にもなる。
「年の終わりにリングに立てるのは光栄なこと。毎年、そのためのスケジュールで戦ってきています」
“恒例行事”でも、ぬるま湯の戦いは許されない。6月、強打のアストン・パリクテ(フィリピン)を劇的なTKOで破って、日本人として初の4階級制覇を成し遂げてからの初防衛も、難敵が選ばれた。シントロンは24歳の若さながらプエルトリコのボクシング競技では史上初のオリンピック2度出場を果たした、サウスポーの技巧派だ。プロ入りの際には、アメリカ最大手のプロモーション、トップランクが獲得を大々的にアピールした金の卵でもある。
海外進出を前提にカムバックしてから、元アマチュア世界チャンピオンのマクウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)、4階級制覇の先陣争いで僅差判定を失ったドニー・ニエテス(フィリピン)、そしてパリクテ戦。最近の井岡は対戦者はことのほか強敵ぞろいだ。
その表情には余裕さえうかがえた
「これも世界進出へ向けてのチケットに過ぎません」
井岡の表情には、余裕さえ見えた。挑み続けることが許された者、強さの実相を鷲づかみしていると確信しているからこそ、そういう顔になる。
「前回の試合に勝って、ボクサーとして、男として株を上げられたかなと思っています」
勢いのある挑戦者、しかも6年ぶりに対するサウスポーである。
「サウスポーに対して苦手という意識はありません」
確かに、その6年前の相手、ウィサヌ・ゴーキャットジム(本名ピッサヌ・チンサントン)、初めて世界タイトル(WBCミニマム級)を手にしたオーレイドン・シスサマーチャイ(本名キティポン・ジャイラジャイ=ともにタイ)にはいずれもKO勝ちを収めている。シントロンへの対策は、6年前の記憶を呼び戻して対サウスポーの戦術をバージョンアップさせること、さらに素早い動きを持ち味とするアマチュアエリート攻略の手立てを加味することにある。
「まだ、(シントロンの)映像をあまり見てないので」
すべてはこれから。まもなくアメリカに旅立ち、試合直前までイスマエル・サラス・トレーナーのもとで調整を進めていく。これはパリクテ戦と同じ工程になる。
「前回の流れが、とてもよかったので今回も同じ手順を選びました」
サラスのもとでは、プロデビュー戦で意外な敗北を喫した五輪2連覇の天才、ロベイシー・ラミレス(キューバ)が入門し、再生のプログラムをスタートさせたばかり。井岡としても今まで以上のハイレベルなジムワークが期待できそうだ。
「一戦一戦、緊張感のある試合がしたい。そして、結果にこだわりたい」
井岡のソフトトーンの声には、はっきりと力強さがにじんでいた。
取材◎宮崎正博
写真◎藤木邦昭
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