1日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第1競技場で同級1位・久田哲也(ハラダ)を3ー0の判定に退け、2度目の防衛に成功したWBAスーパー世界ライトフライ級チャンピオン京口紘人(ワタナベ)が、一夜明けて心斎橋の大阪観光局で会見。久田戦を振り返り、今後のさらなる精進を誓った。
写真上=天下一品のこってりラーメンに大満足のチャンピオン京口
自分でも「初めてかな」というほど青黒く腫れ上がった左目。「パンチはもちろん、近い距離で打ち合ったので頭も当たった」と京口は説明し、「腫れたのは試合が終わってから。試合中じゃなくて良かったです」と胸をなでおろした。
「寝る前に動画を見たら、改めて久田選手の執念を感じた。久田選手は想定以上に仕上げてきた。タフな試合に勝ち切れたのは自信になります」
念願かなって6度目の世界戦で初めて登場した故郷・大阪のリングは「思った以上にアウェーだった」とも明かした。
「久田選手の16年のキャリアにファンの人たちが付いてきた形が、あの大声援になり、それが執念にも出ていたと思う。気持ちのいい試合でした」
久田を応援していた人たちにも「京口とやれてよかった、と思ってもらいたい。これからは久田さんの思いも乗せて、勝ち続けていく気持ちが強まりました」と、この試合で新たに生まれた決意を示した。
今後も統一戦を目指していく気持ちに変わりはないが「もっといい状態で実現するのがベスト。ふさわしくなれるように頑張る」と急いではいない。
「自分は完成されたボクサーではない。まだまだ強くなれる、伸びしろがあるとわかった。まだまだ上を目指して頑張ります」
会見後は、なんばに繰り出し、1か月我慢してきたという天下一品のこってりラーメンを堪能。「めっちゃうま!」と連発しながら、久々に英気を養った。
取材◉藤木邦昭
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