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2022-12-13

丸藤正道「KENTAとGHCタッグを取って新日本に殴り込む」【週刊プロレス】

丸藤正道(写真提供・NOAH)

NOAH11・23代々木大会にてGHCタッグ王座に挑戦表明し、パートナーには現在は新日本プロレスで闘う盟友KENTAという驚きの発表をした丸藤正道。NOAH1・1日本武道館では杉浦貴&小島聡のGHCタッグ王座への挑戦が決定。いち時代を席巻した“丸KEN”タッグ復活というサプライズの意図、丸藤はその先に何を見据えているのだろうか。(記事提供・NOAH)

――パートナーにKENTA選手を選んだ理由を教えてください。

丸藤 まぁKENTAの名前を出したのは代々木なんですけど、パートナーに田中(将斗)選手と望月(成晃)選手がいて。ベルトを取りに行くんだったら田中選手と望月選手の方が取れる可能性は高いかもしれない。ですけど、2023年というのは自分にとっても節目の年でもあるんで、そこで一発ちょっと面白いことをやりたいと思っていた中で杉浦、小島、違う…タカアンドサトシですか。あの2人がタッグのベルトを持っていて。まぁ彼らが取った時からボクは興味があったので、あえて一歩踏み込んだ、そういうものを日本武道館では見せたいなと思っていたので。そしたら彼(KENTA選手)かなと。

――2023年がデビュー25周年という節目ということですね。


丸藤 私事ですが25周年ということで。もしかしたら何かメモリアル的なものがあるかもしれないですけれども、それだけじゃなくて1年を通して自分の25周年というものを表現していけたらいいなと。後にも先にもこの1年しかないので。スタートからそういうことができるのは、いいスタートになるんじゃないかな。

――20周年、25周年という節目でKENTA選手とは関わってきていますが、思い入れなどはありますでしょうか。

丸藤 自分がプロレスラーとしてやってきた中で思い入れのある選手っていうのはもちろんたくさんいるんですけど、その多くが自分より上の先輩達で。三沢(光晴)さんをはじめ小橋(建太)さんであったり。そういう人たちが多い中で、いる場所が離れてもなお、なにかどこかでつながっている。ファンの人たちがイメージするというのは彼になるのかと。

――最近のKENTA選手の印象はいかがでしょうか。

丸藤 ツイッターとかそういうので流れてくるものしか正直見てなくて。新日本さんでの試合を丸々見たことがないですね。試合よりも自伝の宣伝のイメージの方が強くて。それがガンガン流れてくるんで。今また一つの個性をしっかり持ったプロレスラーとしてやっているので。あれだけ層の厚い新日本プロレスさんで存在感を示しているのはやっぱりすごいんじゃないですかね。

――連絡は取ったりしたのでしょうか。

丸藤 いや、何かしようと思ったんですけど「足跡」(KENTA選手の自伝)で結構なことを書かれていたので。あんなこと書かれてなんかDMで「よろしくね」っていうのも腑に落ちない…これは会社に任せようかなって思って。彼もほら、いろんな経験を経て非常にSNSを駆使しているので。そこで伝わるだろうし、ボクもツイッター上で彼に「よろしく」ってツイートしたので。もうそれでいいんじゃないですかね。だから会話もしていないです、別に。(KENTA選手が)次の自伝書いた時にまた書かれたらたまったもんじゃないんで。彼の自伝の第二巻のネタ提供になっちゃうんで。あまり触れないです、オレも。

――「足跡」は読まれたということでしょうか。

丸藤 読ん…一応持ってますよ、一応持ってます。

――丸KENタッグは約8年ぶりになりますが、連係の部分などに問題や不安はありますか。

丸藤 問題あるないというより、そもそも組んでいた時もそんなに連係とかに関して話あったりもしてなかったので。おそらくオレらっていうのはジュニアの時タッグのベルトを2年くらい持っていた中で、各々のレスラーとしての存在のぶつけ合いが結果そういうものを生ませたりしてたと思うんですよ。オレたちこれやろうぜ、あれやろうぜじゃなくて。相手とも闘ってたけども、おそらくウチらはウチら同士でも闘ってたと思うので。そういう中で連係みたいなものがこう偶発したみたいな形だったと思うので。今回も別に問題あるとかないとかっていう部分じゃないですね。

――対戦相手(杉浦貴選手&小島聡選手)の印象はいかがでしょうか。

丸藤 明るく、強く、激しいあんなオッさん2人っていうのはなんていうのかな…ファンだけの気持ちというより世間の同年代であったり大人の人たちにも希望みたいなものを見せる2人なんじゃないかと思いますね。

――両方のタッグ共にNOAH&新日本プロレスのタッグになります。

丸藤 あんまりそこまで意識はしてないですね。小島さんに関してはNOAHに上がってから良くも悪くも外敵感がそんなにないというか。あえて今回はそこをそういうふうに出していってもいいのかなっていう。NOAHに染まった小島じゃなくて対新日本さんの小島として見させてもらった方が試合もより激しくなるのかなと思うし、それにしっかり応えてくれる選手なので、小島さんは。杉浦さんはもちろん試合になればいつものごとくなんで。オレのなかでは杉浦さんはもちろんですけど、「新日本の小島」には負けたくないなっていうのはありますよね。

――ベルトを戴冠した場合はKENTA選手の継続参戦ということにつながるということでしょうか。

丸藤 そうですね、いろんな可能性が生まれると思うので。そこはそんなことないんじゃないかっていうよりも彼がNOAHに上がって、たぶん闘ったことのない選手はたくさんいると思うので彼らと防衛していくというのも1つの楽しみになるでしょうし。なんならオレがKENTAと新日本に乗り込んでもいいし。いろんな夢が膨らむと思うので取っちゃった方がいいかなって思いますよね。

――元日の日本武道館大会は普段見ない方々からも注目が集まっていますが、その中でどのような試合を見せたい、などありますでしょうか。

丸藤 さっき言ったようにボクは25年になるんですけど、そういうシチュエーションっていうのはけっこう今までたくさんあって。例えばNOAHに違うファンの方が見に来るっていうのももちろんなんですけど、ボクもいろんな団体に出てやっぱり見たことのない人をどれだけ引きつけるか、引き寄せるかっていうのはすごく難しい部分なんで。

それを意識するのはもちろんなんですけどオレらよりも、ちょっと話はそれてしまうかもしれないけど、ボクらの下の世代の人間たちがそれをどれだけできるのかっていう方がボクは楽しみですね。“丸KEN”というもので他のファンの人たち、見たことのない人たちを引きつけるっていうことよりも、清宮(海斗)vs拳王であったりとかボクたちの前の試合でも下の世代の人間たち。

素晴らしい試合をするっていうのはわかってるんだけども、なぜかそこが集客に結びつかないっていうのを今まで何年もやってきているので。それを彼らがどれだけ意識してやるのかなっていう方がボクは気になっていますね。プロレスから離れていった人たちもいると思うので。


でも今回、どこかで“丸KEN”が復活するっていうのを耳にして見に来てくれる人たちがいるのであれば、昔の思い出というものを見せれるかどうかわからないですけど、思い出を思い返しながらも今の丸藤、KENTAというものを見て逆に新鮮さを感じてもらって。“あぁ今のプロレスおもしろいな”って感じてもらえればいいですね。

――では最後に1月1日の日本武道館大会への意気込みを教えてください。

丸藤 2023年日本武道館1発目、そして自分の25周年という記念イヤーでこういう、早くも自分の中で思い出に残る試合を組んでいただいたので、ここからスタートダッシュとしてしっかりまずはベルトを取って始めたいと思うので。本当に今見ている人、今までプロレスを見なかった人、プロレスから離れた人、すべての人に見に来てほしいと思います。

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週刊プロレスNo.2220 (2022年12月28日号/12月14日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

今週号の表紙は新日本1・4東京ドームでのウィル・オスプレイ戦を控えてインタビューに答えているケニー・オメガです。3年ぶりの新日本参戦を前に現地で中澤マイケルが聞き手となった直撃に痛烈発言連発。新日本、オスプレイに対する言葉だけでなく、あの盟友についても言及しているので必読。全日本プロレス年末恒例の「世界最強タッグ決定リーグ戦」が終幕。最後は宮原健斗&野村卓矢の「ミヤケンとタクヤ」が大逆転優勝でハッピーエンド。しかし翌日の会見で主力の一人であるジェイク・リーの退団が発表される激震も。ドラゴンゲート後楽園はビッグサプライズ。元ドラゲーで現在は新日本で活躍中の鷹木信悟がいきなり登場。12・25福岡ビッグマッチの参戦を表明し、4年ぶりの里帰りが決定。メインではベテランの望月マサアキを破った吉岡勇紀がドリームゲート王座V4を達成したほか、注目試合を詳報。新日本はヘビーとジュニアのタッグリーグがどちらも最終リーグ戦。12・14仙台での優勝決定戦のカードが決まりました。試合リポート以外ではNOSAWA論外、上野勇希、新崎人生、ドリュー・パーカー、葛西純らの注目インタビューも。そのほかスターダム大阪、DDT和泉、東京女子・浜松、プロミネンス新木場など掲載。「プロレスグランプリ2022」投票ハガキ付き。【注意】発送後の返品・返金は原則不可とさせていただきます。送料は無料ですが、第三種郵便での発送となります。通常3~5日でのお届けとなります。また、事前に購入されても発売日にお届けすることは、お約束できません。ご了承ください。

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