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2022-12-14

【アメフト】富士通・趙主将「我々は本当にチャレンジャー」、パナソニック・小西主将「ライスボウルの借りはライスでしか返せない」 日本一目指す両チームが会見

健闘を誓いあう(左から)富士通・趙主将、山本HC、パナソニック荒木監督、小西主将=撮影:佐藤誠

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アメリカンフットボールの日本一をかけて、来年1月3日に東京ドームで行われる第76回日本選手権・ライスボウルの記者発表会が、12月13日、東京都内で開かれた。
 国内最高峰の「X1スーパー」の上位8チームで行われたライスボウルトーナメントの準決勝が、12月11日、12日に東西の2会場であり、勝ち上がったパナソニック インパルスと富士通 フロンティアーズの2チームが2年連続で決勝のライスボウルで対戦することになった。

 富士通からは山本洋ヘッドコーチ(HC)とLBの趙翔来主将が、パナソニックからは荒木延祥監督とOLの小西俊樹主将が出席した。

 富士通・山本HC
「準決勝のエレコム神戸戦は、勝利は得ることができたが、課題もたくさん出たゲームとなった。パナソニックとは、昨年に引き続いての対戦となるが、今季はリーグ戦での対戦が無かった。これからしっかりと試合の分析をしたい。パナソニックは、いろいろなポジションに優れた選手が多数いる。しっかりと準備をして、我々のフットボールができるようにする」

富士通・趙主将
「昨日の試合の終了の瞬間まで、エレコム神戸に勝つことだけにフォーカスしていた。切り替えて、ここから3週間は、パナソニックに勝つということだけに、チーム全員で集中していく。11日のパナソニック対オービック戦を、結果だけ見たが、僕らが最後の1プレーまで必死に戦ってなんとか勝てたオービック相手に、あのような点差で勝つ今季のパナソニックは、本当に強いと思っている。我々は、本当にチャレンジャーだと思って、全力で行きたい」

パナソニック・荒木監督
「今年の我々は、1月3日にライスボウルで富士通に負けて始まった。この試合で勝つということを目標を忘れずに、戦ってきた。社会人の決勝戦時代から含めると富士通は10年連続で出ていて、今回勝ったら7回目の王座。すごく盤石だが、なんとかそこに食らいついて、勝利をもぎ取りたいと思っている。よろしくお願いします」

パナソニック・小西主将
「前回のライスボウルで負けて、今シーズンはいろいろ悩みながらも、一戦一戦、戦ってきた。スローガンの通り『成長』できたかなと思っている。ライスボウルの借りはライスボウルでしか返せないと思っている。これをすれば勝てるというものはないが、一日一日を無駄にせず、富士通対策をしっかり最後まで悔いなくやり切ることができれば、結果はついてくる。しっかり3週間準備して挑む」

王座決定戦では2勝2敗

 両チームは、共に、リーグ戦とトーナメント合わせて7戦全勝。X1スーパーは、今季から4チーム増えて12チームとなり、6チームずつ2ディビジョンに分かれて、リーグ戦を戦った。
 パナソニックはリーグ戦5戦全勝でディビジョンAの1位、富士通も5戦全勝でディビジョンBの1位で、ライスボウルトーナメントへ進んだ。パナソニックはアサヒ飲料とオービックを、富士通はシルバースターとエレコム神戸を破って決勝までたどり着いた。

 パナソニックはライスボウルとしては2年連続9回目の出場で5回目の日本一を目指す。富士通は2年連続7回目の出場、7回目の日本一を目指す。
 両チームは、日本社会人選手権「ジャパンXボウル」時代に3回対戦しパナソニックの2勝1敗だが、昨シーズンのライスボウルは富士通が勝っているため、Xリーグ王座決定戦での対戦成績は、2勝2敗のイーブンとなっている。

大会概要

 今大会の正式名称はアメリカンフットボール日本選手権「プルデンシャル生命杯第76回ライスボウル」。来年1月3日15時、東京ドームでキックオフとなる。
試合形式:1Q12分の4Q制、ハーフタイム30分
第4Q終了時点で同点の場合は「タイブレークシステム」を適用して延長戦を行う。

 ハーフタイムショーにアーティストの「yama」が出演する。

 パナソニックインパルスが1塁側、富士通フロンティアーズが3塁側。

入場料:
■バルコニー指定席/食事付前売:10500円当日:11200円
■バルコニー指定席/食事なし前売:6500円当日:7200円
■1階内野席前売:5000円(2500円)当日:5700円(2850円)
■2階席前売:4500円当日:5200円
■外野席前売:3000円(1500円)当日:3700円(1850円)
※全席指定大会プログラム無料配布
※()内は子供料金(小学生以下)
前売券発売:Xリーグチケット(https://xleague.tstar.jp/)で発売中
チケット販売場:Xリーグチケット(https://xleague.tstar.jp/)のみで取り扱う

放送:NHK-BS1(生中継)※15時00分~試合終了まで(予定)
配信:XリーグTV(https://xleaguetv.elevensports.jp/)でディレー有料配信

ライスボウルとは

 ライスボウルは1948年に、関東大学選抜と関西大学選抜が戦うオールスターゲームとして始まった。1984年の第37回からは、学生代表(東西大学王座決定戦だった甲子園ボウルの勝者)と社会人代表(当初は日本実業団リーグの優勝チーム)が対戦する、日本選手権として開催されるようになった。日本選手権としての初回は、京都大学ギャングスターズがレナウンローバーズを29-28で破って日本一となった。現在のXリーグ・深堀理一郎理事長は、京大の選手としてこの試合に出場していた。

 通算成績は社会人代表26勝、学生代表12勝。2010年以降は社会人が12連勝していた。社会人のXリーグで、米国のカレッジフットボールで実績を残した米国人選手を起用するのが普通となり、体力的にも技術的にもプレー水準に差ができて、学生チームが対抗するのは困難となっていたため、前回、第75回大会から、Xリーグ王座決定戦が日本選手権・ライスボウルとなった。

【小座野容斉】

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