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2022-12-16

【しゅりんぷ池田のカード春秋】栗林良吏の初勝利はまだか

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クローザーの未勝利はある意味、信頼の証し

 1セットに入っているカードが6枚のみながら、2万円もしてしまうBBMカードの最高級版シリーズ「Glory」が発売となりました。レギュラーカードでは各球団3名がカード化されており、この36名はハイグレードインサート「MIYABI」にも展開されています。金屏風を模したというこの和風のデザインは、なかなか〝雅〟ですね。

 カープからは森下暢仁、栗林良吏、菊池涼介と主力選手3名が選出されています。21年の新人王・栗林は今季も2年連続で30セーブをマークし、防御率も1.49と抜群の安定感を誇りました。そんな栗林の成績を見ていて、おや? と思ったのが、今季も同投手が勝ち星を挙げておらず、プロ入り以来、いまだ未勝利だということです。1年目は0勝1敗37セーブで新人王に輝いたわけですが、勝ち星0で新人王となったのは50年に同賞が制定されてから72年目にして初のことでした。

 現在のように、クローザーが最終回1イニングのみを託されるパターンだと勝ち星が付くのは、その投手が9回表に同点に追いつかれ、自チームがその裏に得点してサヨナラで勝利が転がり込むような場合が多いので必ずしも褒められた投球ではなく、クローザーの未勝利はある意味、信頼の証しでもあるのです。

 栗林はここまで101試合に投げて未勝利ですが、初勝利までもっとも試合数を要したのは00年の柴田佳主也(近鉄)で168試合目でした。来季は同点の9回表をゼロ封し、その裏、広島がサヨナラ勝ちして栗林に初勝利が付くというような場面が訪れるでしょうか。期待しています。
(週刊ベースボール2022年12月26日号 掲載記事再編)

BBMベースボールカードプレミアム Glory NEO M11 栗林良吏(C)
BBMベースボールカードプレミアム[グローリー]NEO M11 栗林良吏(C)

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