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2019-10-01

【ボクシング】 元世界ヘビー級王者・ホリフィールドが日本で活動開始

マイク・タイソンらとの数々の激闘で知られる元世界ヘビー級チャンピオン、イベンダー・ホリフィールド氏(56歳=アメリカ)がこのほど来日。1日に都内のホテルで記者会見を開き、日本での活動を開始すると発表した。

上写真=来日し、会見に臨んだ“リアル・ディール”

 チャリティ活動にも熱心なホリフィールド氏の来日は、台風直撃で大きな被害を受けた、千葉県民支援のための視察目的だったが、もうひとつ日本で大きな活動も開始するという。『HOLYFIELD JAPAN』を設立し、日本の格闘技関係者とともに新たな格闘技イベントを立ち上げるという。ホリフィールド氏の大きな仕事は、その人脈を生かして、ボクサー、MMAファイター、キックボクサーの日本招へいの窓口になること。ホリフィールド氏も大いに乗り気で、来春3月に予定されるイベントに、エキシビションに登場する公算が強いという。

「これからシェイプしなければならない。母親にずっとこう言われて育った。『あきらめちゃ、いけない。やめてしまったら、すべてが終わる』と。だから、20年間も戦い続けることができた。自分がリングに立つことで、その真実を伝えられればいい」

 最後の試合から3年後、2014年に51歳で引退を発表、今月19日には57歳になる。エキシビションは現役復帰の準備かと質問されると、「私はもう引退したんだ。プロボクサーに戻る気はない」とはっきりと否定している。

 11月2日、ロサンゼルスのカネロ・アルバレス対セルゲイ・コバレフ戦の前座では、息子エバン(スーパーウェルター級)のプロデビュー戦が決まっている。
「息子は8歳でボクシングを始めた。その後はさまざまなスポーツをやって、選択肢はいろいろあったが、プロボクサーを選択してくれた。どんなことがあっても、決してあきらめないでほしい」 
 ホリフィールド氏は再び、大事にしている母の言葉をひいて、息子にエールを送っていた。

 なお、『HOLYFIELD JAPAN』が新たにスタートさせる格闘技イベントの名称、ルールは今回の会見では明かされていない。

取材/宮崎正博

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