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2023-02-10

【陸上】兄・太陽と同じ駒澤大へ進学する安原海晴、バサースト世界クロカンで兄より先に世界の舞台へ「将来は兄弟で日の丸をつけて走りたい」

安原海晴(滋賀学園高3年)

5日に滋賀県希望が丘文化公園で開かれた全日本びわ湖クロスカントリー大会。陸連登録男子8kmの部には、世界クロスカントリー選手権U20男子代表の安原海晴(滋賀学園高3年・滋賀)が出場。25分08秒で4位に入り、大舞台に向けて現状を把握した。

世界クロカンに照準を合わせ「大事な試合前のタイムトライアルのような感覚」として臨んだ今レース。序盤は西方大珠(愛三工業)ら実業団選手に食らいつき、後半はトップ集団から離れるも、実業団・社会人選手に次ぐ4位で25分08秒にまとめ上げた。

「順位やタイムは気にせずに、クロカンでのスピードを試す感覚で走りました。できるだけ先頭集団についていこうと序盤はいい感じで走れたのですが、後半はあまりペースが上がらずに落ちてしまいました。ここから本番に向けてやっていく中で、現状確認ができてよかったと思います」

安原は昨年12月4日に行われた世界クロカンU20日本代表選考競技会5000m(京都陸協記録会)で自己ベストの13分56秒45をマーク。吉岡大翔(佐久長聖高3年・長野)、長嶋幸宝(西脇工高3年・兵庫)に次ぐ高校生3番手の4着に入り、自身初となる世界大会の切符を手にした。昨夏のホクレン網走大会で13分台に突入。12月の全国高校駅伝では3区で14人抜きの区間8位の走りを見せ、出だしで沈滞したチームの順位を一気に押し上げた。

高校ラストシーズンでの成長理由について、安原はこう振り返る。

「メンタル面がかなり鍛えられた感じがします。2年生で初めてインターハイに出たときはかなりガチガチで思ったような走りができませんでした。でも今季は世界クロカンの選考会のような大舞台でも動揺したり、緊張したりすることなくリラックスして走れるようになったと思います」

箱根駅伝総合優勝メンバーとなった兄・太陽(駒澤大3年)の存在も高みを目指す原動力となっている。今季は出雲駅伝、全日本大学駅伝のメンバーにも名を連ね、大学駅伝三冠に大きく貢献。弟の海晴は箱根の沿道で、兄の勇姿を目に焼き付けてきた。

「一番身近な選手が大学三大駅伝すべてに出たということはかなり刺激になっている半面、兄を超えていかなければという思いもあります。自分にとっては兄がかなり大きな目標になりつつあると感じています」


兄の安原太陽は三大駅伝すべてに出走し、三冠メンバーに。箱根では7区区間5位

1月の都道府県男子駅伝では滋賀県代表として、弟は5区、兄は7区で一本のタスキをつないだ。世界クロカン代表に決まった弟に対して、兄はこんな言葉をかけたそうだ。

「兄より早く日の丸を背負うことになったので『先越されたわ』みたいなことを言われました。『でもいつか追いつくから』とも言っていたので、将来は兄弟で日の丸をつけて走りたいなと思っています」

来春には兄と同じ駒澤大に進学する。兄弟タスキリレーへの期待も高まるが、安原は冷静に成長曲線を描こうとしている。

「一年目から大学駅伝に出場したいという思いはありますが、上級生でしっかり活躍できるような基礎を固めるのは1年生のうちにやるべきこと。まずは基礎的な走力やスピードを磨いていきたいです」

世界クロカンの舞台となるオーストラリア・バサーストへは15日に飛び立つ予定だ。各国を代表する同年代の選手と戦うことで、今までにない大きな刺激を受けることになるだろう。

「日本ではあまりない泥や起伏の多いコースだと聞いています。慣れないコースに対応しつつベストな状態で走り、できるだけ積極的に前の選手に食らいついていきたいです。これからシニアの枠でも世界を目指していきたいので、その基礎になるような経験が積めるレースにしたいと思います」

自身初となる世界の舞台を足がかりに、さらなる成長を遂げるつもりだ。


バサースト2023世界クロスカントリーのU20男子8kmに出走する安原。びわ湖クロカンで好感触を得た

文/荘司結有 写真/藤田真郷

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