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2023-04-27

【アメフト】慶大が活動停止に 未成年部員が飲酒 早慶戦は4年連続中止

慶大ユニコーンズの部活動停止により、4年連続で中止となった早慶戦。写真は2019年の早慶戦で、現在の4年生はまだ入学していない=撮影:小座野容斉

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アメリカンフットボールの慶應義塾大学ユニコーンズは4月26日、当面の間、部活動を停止することを発表した。これに伴い、4月29日(駒沢オリンピック公園陸上競技場)に開催される予定だった早稲田大学ビッグベアーズとの伝統の一戦「第71回早慶戦」は中止となったことを、関東学生アメリカンフットボール連盟(KCFA)が発表した。春の早慶戦の中止は4年連続となる。

 今回の部活動停止は、4月16日、慶大の関西遠征(関西大学とのオープン戦)の帰路の夕食時に、20歳未満の5人を含む24人の部員が飲酒した事態を受けたもの。「未成年者飲酒禁止法」に抵触したのと同時に、慶大アメフト部のチーム規則「部活動中の飲酒の禁止」にも違反したという。同部は、大学当局から当面の間の活動停止を言い渡された。また、部内の処分として、飲酒した部員を退部、飲酒の場に同席した部員(2人、1人は20歳未満)は一定期間の謹慎としたという。

 同部は「飲酒の強要等のアルコール・ハラスメント行為がなかったことは確認しております」としている。

 日本では、2022年4月から、成人年齢は18歳に引き下げられたが、飲酒や喫煙に関する年齢制限については、20歳のまま維持されている。

 KCFAは、試合の電子チケットを購入した人には、連絡の上、返金するという。KCFAは「全加盟校に対し、アメリカンフットボール部員という前に一大学生として、そしてひとりの人間として法律を順守するよう、注意喚起してまいります」とコメントしている。

 アメフトの「春の早慶戦」は、4月29日に駒沢陸上競技場での実施が定着し、観客約1万人前後を動員する、学生有数の定期戦だった。しかし、2019年4月29日を最後に、過去3年間は開催されなかった。2020、21年は新型コロナウィルス感染症が主因だったが、昨年は慶大側の申し入れで中止となった。今回の中止で、4年連続で開催されない異常事態となった。秋季リーグでも、2019年の慶大の部内不祥事によるBIG8降格(2022年にTOP8再昇格)以降、早慶両校の対戦はない。
アメフトの「春の早慶戦」は、4月29日に駒沢陸上競技場での実施が定着し、観客約1万人前後を動員する、学生有数の定期戦だった=撮影:小座野容斉

【小座野容斉】

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