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2023-05-22

【関東インカレ】国士大の岡泰我が9種目めに逆転し、男子1部十種競技を制す。念願の日本選手権にはオーラ全開で

岡泰我(国士大3年)

5月11~14日に開催された第102回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)。国士大3年の岡泰我が初優勝を飾った男子1部十種競技を振り返る。

徐々に徐々に順位を上げて

岡泰我(国士大3年)は走幅跳6m95(+1.7)、砲丸投12m60、400m52秒47と、1日目の5種目中3種目で自己ベストを更新する好スタートを切った。それでも一日目終了時点でポイントトップの新開俊智(筑波大4年)とは204点差、全体の4位で折り返した。

「自分は1日目の種目が弱く、どれだけ差をつけられないかがカギでした。高校での八種競技の頃から2日目の種目は得意なので、自信を持って、取りこぼしなく、徐々に徐々に順位を上げていこう、と」

2日目最初の110mHで新開との差は258点に広がったものの、円盤投、棒高跳と得意とするフィールド種目で差を詰めて、9種目めのやり投で逆転。14点差でトップに立つと「1」のナンバーカードを胸に最後の1500mに臨んだ。「1と2の差ですけど、モチベーションの持ちようが違います。2で追いかけるか、1で逃げ切るか。不安や緊張感がパッと抜けて、自分のレースをして楽しむだけでした」と岡。1500mは優勝を確信し、両手を上げてフィニッシュした。関東インカレデビューとなった昨年大会で2位入賞を果たしている岡は、うれしい初優勝。同種目、同大会での国士大の優勝は2015年大会の右代啓欣(東京陸協)以来、8年ぶりとなる。

種目によって男子1部(10名)、2部(3名)、3部(5名)を一緒に実施。戦いを終えて円顔で集合写真に収まる
種目によって男子1部(10名)、2部(3名)、3部(5名)を一緒に実施。戦いを終えて笑顔で集合写真に収まる

岡は4月下旬の国士大競技会で7067点をマークし、6月10日から秋田で開催される日本選手権・混成競技の標準記録は突破している。岡にとっては、これが初めてのシニアの全国大会となる。


「縮こまっていたら自分のパフォーマンスが出ないので『これが岡だぞ』ってオーラ全開でいきます。うるさいって言われるくらい叫んで、声出して楽しんできます」

初夏の東北に二十歳の声が響きわたる。


男子1部十種競技
優勝 岡  泰我 (国士大3年) 7005点
2位 新開 俊智 (筑波大4年) 6907点
3位 三浦 徹大 (日大4年)  6651点
4位 晄  眞空 (順大4年)  6573点
5位 池田  塁 (国士大4年) 6564点
6位 大前 遼馬 (日大3年)  6521点
7位 中山  敬 (順大3年)  6489点
8位 清水 将貴 (東学大4年) 6380点

写真/中野英聡、田中慎一郎 文/秋山正行

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