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2023-06-03

新日本「DOMINION」大阪大会はハードコア、敗者マスク剥ぎ、3WAY、4WAY、ラダー…王座増設とともに試合形式が多彩に【週刊プロレス】

タイガーマスク

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2009年からスタートした「DOMINION」。2014年からは翌7月の札幌大会で「G1クライマックス」が開幕するスケジュールになったことから上半期の集大成となり、1・4東京ドームに次ぐビッグマッチに。さらにその翌2015年からは会場が大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)から大阪城ホールに移った。スタート当初、新日本プロレスが管理する王座はヘビー、ジュニアヘビー各階級のIWGPシングル&タッグ4王座。王座が増設するにつけ、試合形式も多彩になっていった。

2023年の「DOMINION」では、本戦全9試合で8王座のタイトルマッチがおこなわれる。特殊なルールでおこなわれるのは第0試合の3人掛けとIWGP&STRONG無差別級両タッグ王座決定戦となるタッグ3WAYマッチの2試合。ただ、過去の「DOMINION」を振り返ると、様々な形式の試合が行われている。

初開催となった2009年は、IWGPタッグ戦(チーム3D=ブラザー・レイ&ブラザー・ディーボンvsバッド・インテンションズ=ジャイアント・バーナード&カール・アンダーソン)がハードコアルールでおこなわれた。場外カウントなし、凶器使用が認められるルール。テーブル、イスが破壊される中で、ECW時代からこのルールを得意にしていたチーム3Dが防衛を果たしている。

また、同年の第4試合ではタイガーマスク(4代目)vsブラック・タイガー(5代目)が敗者マスク剥ぎマッチをおこない、タイガーマスクが勝利。マスクを剥がされたB・タイガーの正体は、高岩竜一だった。

翌2010年の「DOMINION」でもIWGPタッグ戦は特別ルールを採用。青義軍(永田裕志&井上亘)、バッド・インテンションズ、NO LIMIT(内藤哲也&高橋裕二郎)が3WAYマッチで激突し、バッド・インテンションズが王座を奪取している。

またセミファイナルでは、棚橋弘至と矢野通が敗者髪切りマッチで対戦、棚橋が勝利した。

IWGPタッグ王座を懸けての3WAYマッチは、2013年にも天コジ(天山広吉&小島聡)、ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr、矢野&飯塚高史の間でおこなわれており、今年はそれ以来となる。

大阪城ホールに舞台が移ると、タッグ3WAY、4WAYマッチはジュニアの定番となった。その中心となったチームはヤングバックス(マット&ニック・ジャクソン)。空間を大きく利用した連係や合体技で人気を博し、米インディーマットで売れっ子となった新時代の兄弟タッグ。2013年に新日本マットに初登場すると、一気にジュニアタッグの頂点に立った。

ロッポンギ・ヴァイス(ロッキー・ロメロ&バレッタ)、レッドラゴン(カイル・オライリー&ボビー・フィッシュ)、リコシェ&マット・サイダルが3WAY、4WAYイリミネーションで名勝負を展開した。

「DOMINION」で採用されたルールとして印象深いのはラダーマッチ(2016年)。当初は棚橋弘至がケニー・オメガの持つインターコンチネンタル王座に挑戦する予定だったが、肩の負傷でマイケル・エルガンが代打挑戦。結果はエルガンが勝利して“白いベルト”を獲得したが、天井から吊るされたベルトを奪ったものが勝利するという、フォールやギブアップ、KO、レフェリーストップなど、通常の決着以外で勝敗が決まる試合が採用されたのは新日本旗揚げ以来初めてだった。

ラダーマッチはその後、タイチvsタマ・トンガ(2021年5・3福岡=アイアンフィンガー争奪マッチ)などを経て、2022年1・4東京ドームでは、テーブル、チェアを加えたTLCマッチで棚橋とKENTAが闘っている。

橋爪哲也

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