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2023-06-12

【高校総体】北海道大会、注目は砲丸投、円盤投の川村羽海 短距離、跳躍にも期待

昨年、徳島インターハイ5位入賞の川村。U16大会では円盤投で優勝を果たしている(写真/中野英聡)

8月2日から6日まで、北海道を舞台に繰り広げられるインターハイの出場権を懸けた最終決戦がスタート。都府県大会を勝ち抜いた選手たちが、ブロック大会に挑む。まずは、明日から行われる、北海道ブロック大会の注目選手を紹介する。

昨年の全国入賞経験者が多数全国出場に挑む

北海道大会は全11地区のトップを切って、6月13日から4日間、今夏のインターハイ会場である札幌・厚別公園競技場で開催される。

注目は女子砲丸投、円盤投の川村羽海(幕別清陵高2年)だ。特に円盤投は、昨夏の徳島インターハイで1年生ながら5位に入賞。秋には国体少年Bで2位、U16大会で優勝を果たした。冬期には安定感を上げることに重点を置き、ウエイトトレーニングを増やしたという。6月1日のU20日本選手権では、1投目に自己新の42m31をマークして高校生最上位の2位。6投中4投で40mを超え、「自信になります」と笑顔を見せた。8月のインターハイで地元優勝を目標に掲げているが、その前に行われる北海道大会に向け、「2連覇が懸かっているので、まずは優勝すること。U20以上にアベレージを高くして、インターハイにつなげられるような投げをしたい」と抱負を語る。

同じ幕別清陵高には、ハンマー投にも有力選手がいる。澤向美樹(2年)は着実に力をつけ、5月の十勝支部大会で48m81をマーク。西岡優希(3年)も昨季までの40m40から成長を見せ、5月に47m35まで伸ばした。

女子短距離、三段跳の堀下結愛(北海道栄高3年)も好調だ。昨秋のU18大会で7位に入賞した三段跳では、5月に12m15(+1.1)と自己記録を更新。地元インターハイで有力な入賞候補に挙がっている。

短距離は今季、100mで12秒06(+1.4)の山崎心愛(旭川志峯高1年)、100m12秒10(+1.8)、200m24秒67(+1.3)の杉山晏菜(立命館慶祥高3年)が楽しみだ。立命館慶祥高は、男子の短距離も有力。5月の札幌支部大会では、200mで21秒27(+0.7)をマークした小川蒼生(3年)をアンカーに起用した4×100mRで、40秒98と好走。4×400mRも3分15秒84と、徳島インターハイで7位に入賞した昨年の同時期を上回る走りを見せている。

男子走高跳で昨秋のU16大会を制した崔宰原(北見北斗高2年)も順調で、4月に2m02と自己記録を更新した。800mの宮澤朝凪(札幌開成高3年)、110mHの館山正真(北海道栄高3年)、3000mSCのキプゲノ・ケネス(札幌山の手高2年)らも存在感を発揮するだろう。


昨年の全国経験者が北海道大会に挑む。写真左から崔、宮澤、堀下(写真/中野英聡)
昨年の全国経験者が北海道大会に挑む。写真左から崔、宮澤、堀下(写真/中野英聡)

文/石井安里 写真/中野英聡

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