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2023-06-12

Sareeeが日本復帰後関西初のトークショー! 約2年在籍したWWE・NXTの“秘話”&アントニオ猪木論を大公開【週刊プロレス】

Sareee

6月11日、JR京都駅近くのイオンモールKYOTOで「スーパースター プロレストークバトル」が開催された。

第1部に出演したのはSareee。2021年春にWWE入りしたものの、コロナ禍などもあって本人が望んでいたほど活躍の場は与えられず。今年3月、再契約せず退団。5月16日、新宿FACEの自主興行における日本マット復帰戦で橋本千紘と闘った。その後、2試合をおこなったが、いずれも都内会場。プライベートで訪れたことはあるものの、関西のファンの前に姿を見せたのは、今回のトークショーが復帰後初となった。

復帰戦における試合後の表情が本誌の表紙になったものの「勝って表紙を飾りたかった」。2戦目(木村花メモリアル5・23後楽園)における桃野美桜、岩田美香との対戦では「勢いは感じました。3年前とはまったく違う2人だった」。3戦目(Evolution6・4新木場)で闘ったChiChiは「新人の選手ですが、すごく気が強い選手だと思いました」。

復帰3戦を振り返って、「私が(日本に)いたころよりみんな成長してるので、新たにライバルを探しにいきたい。各団体のチャンピオンと闘いですし、いろんな団体に出てキャリアとか年齢関係なくどんどんライバルを作っていきたいなと思いました」と今後を見据え、復帰戦で敗れた橋本とも、「リベンジの場は自分で作っていかないといけない」と語った。

その後、話題の中心はやはりWWE時代。NXTといえども、フロリダ州を毎週、片道4~5時間かけてのロングドライブで回っていたという。自身もハンドルを握っていたが、車にまつわる失敗談は事欠かない。何度も会場を爆笑の渦に巻き込んだ。ただ幸い、大きな事故には巻き込まれておらず、その点では悪いながらも運には恵まれていたといえよう。

そもそもWWE入りすべくオーランド(フロリダ州)に移動した際も、入国審査を済ませたものの乗継便の搭乗ゲートがわからずあたふたしていたところ、航空会社の制服を着ていた男性に片言の英語で尋ねたところ、「ついて来い」と一言だけ言われたそう。“エッ、何? ついていって大丈夫なの?”と思いながらも、ほかにどうしようもなかったのでとりあえずついて行ったのだとか。ゲートの前に着くと「ここで待ってろ」と言い、そのままその人は飛行機の中に入っていき、Sareeeは「何? どういうこと?」と状況がつかめぬまま。

時間になって機内に入ったところ、その人は搭乗便を担当していたパイロットだったとか。しかもコックピットに招き入れられ、記念撮影までしたというから、何か持っているのは間違いない。WWE入りにそれが表れている。

WWEではウイークデーはパフォーマンスセンターで練習、週末はフロリダ州内で試合というスケジュール。センター内にはリングが7つ設置されていて、それぞれのレベルに応じてクラス分けされている。

リング上のテクニックはもちろん、ウエートトレーニング、マイクパフォーマンスと、プロレス(WWE)に必要なカリキュラムが曜日・時間ごとに決まっていて、それぞれに専門のコーチが就いている。さらに英語圏以外の世界各地から集まってきていることもあり、英語の授業もあったという。「一言で言えば、プロレスの大学」という印象。

メディカルセンターも備えられており、体調管理はもちろん練習中のちょっとしたケガ、ちょっとした体調不良にもすぐ対処できる環境。月1回ペースで検査があり、数値が悪ければ強制的に欠場、練習への不参加が言い渡される。昔ながらの日本のように“試合しながら治せ”というものはなく、「一人ひとりとキチッと向き合っていて、素晴らしいなと感じました」。

最も感じたのは「すべてが完璧。これは日本にないシステム。これが世界一のプロレス団体なんだな」ということ。「誰もが経験できないことを経験させてもらった」と振るとともに、そのような環境に接したからこそ、「プロレス界に貢献するためにも選手育成にも興味が出てきた」と語った。

そして次なる話題は、最近何かと共通点がクローズアップされているアントニオ猪木さんに関して。

「父が猪木さんの大ファンで、私も小さい頃から猪木さんのことは知っていて、すごい方なんだというのはわかってたんですけど、プロレスを守ってくださってきた方で、ほんとに偉大な方で。アメリカに行く前に対談させていただいた時も、すごくオーラを感じて、猪木さんの記事を読んだりするなかで、いろいろ学ばせていただいてます」

「私もプロレスは闘いだと思ってて、よく言われるんですけど猪木さんの言葉をまねしてるわけじゃなくて、おこがましいですけど自分が思うこととかが猪木さんの考えと似てるのかなってのは自分でも思いますね。猪木さんが口に出されてきたこととか、“そうだよ”ってすごく思います」

 闘ってみたい相手として挙げたのがエンバー・ムーン。現在はリングネームをアテナに変え、AEWなどに参戦している。

「ガッチリした体つきをしてますけど、自分と背はそんなに変わらない。だけどほんとに強いと思ったし、日本に来ても一番強いって思うぐらい。初めて見たときに“この選手と絶対に試合したい”と思いましたね。一度シングルマッチが組まれたんですけど流れてしまった。日本ででもいいしアメリカでもいいから、試合したい」を理由に挙げ、最後に、「プロレスは生きがいなので、できる限り続けたい」と締めくくった。

橋爪哲也

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週刊プロレスNo.2248 (2023年6月21日号/6月7日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

今週号の表紙は新日本、上半期最後のビッグマッチ大阪城ホール大会で凱旋即IWGP世界王座に挑戦した辻陽太です。試合に敗れ王座奪取はならなかったものの、王者のSANADA相手に堂々としたファイトでインパクトを残した辻の話もまじえてリポート。ほかにもタイトルマッチやG1出場選手発表など注目大会を巻頭から詳報します。全日本は三冠王者・永田裕志に「チャンピオン・カーニバル」準優勝のT-Hawkが挑戦。急きょ回ってきたチャンスをものにできずも、Tの健闘が大いに光った一戦。そのほか青柳亮生が世界ジュニアを全日本に奪回したタイトルマッチなど、全日本プレ旗揚げの地である町田大会と合わせてリポート。NOAHは金剛を脱退した中嶋勝彦が拳王と一騎打ち。蹴りが飛び交う激闘は45分ドロー。中嶋にとってはケジメの一戦となった新宿大会を詳報。企画ものとしては先週に続いて「ALL TOGETHER」展望PART2として過去2大会を振り返り&新日本、全日本、NOAH3団体のそれぞれの対抗戦の歴史を紐解きます。また裏ATとなるFREEDOMS6・9新木場大会も佐々木貴&アブドーラ小林対談など展望企画あり。そのほかスターダム後楽園&品川、ドラゲー後楽園&神戸、DDT横浜&小田原、大日本・新潟、ドラディション後楽園、東京女子・両国、アイスリボン大阪、エボ女・新木場、wave新宿、ガンプロ高島平、我闘雲舞・新宿など掲載。水曜発売(一部地域は発売日は異なります)。【注意】発送後の返品・返金は原則不可とさせていただきます。送料は無料ですが、第三種郵便での発送となります。約1週間でのお届けとなります。土日祝日の配送がありません。また、事前に購入されても発売日にお届けすることは、お約束できません。ご了承ください。

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