【高校総体】東北大会・山形中央高の高橋大史、赤坂美結が全国リスト上位　常盤木学園高・千葉も好調

８月２日から６日まで、北海道を舞台に繰り広げられるインターハイの出場権を懸けた最終決戦がスタート。都府県大会を勝ち抜いた選手たちが、ブロック大会に挑む。北海道に続いて、15日から開幕する東北ブロック大会の注目選手を紹介する。

高橋がラストイヤーに懸ける　３年ぶりの全国制覇へ

男子110ｍＨの高橋大史、女子400ｍの赤坂美結（共に山形中央高３年・山形）に期待したい。いずれも、６月12日現在の全国ランキングで２位につけている。高橋は上山南中３年時の2020年全国中学大会で、四種競技と４×100ｍＲ（４走）の二冠を獲得、四種競技では3091点の中学記録を樹立した。高校入学後はケガとの戦いだったが、今季は５月の山形県村山地区大会で14秒31（－0.2）、山形県大会で14秒27（＋0.5）と自己新、大会新を連発。「ケガをしないようにやっていけば、結果がついてくると思う。取れる大会は全部取っていきたい」と、高校ラストイヤーに懸けている。赤坂は県大会で100ｍ、200ｍ、400ｍの三冠を達成。400ｍでは従来の自己記録を１秒38も更新し、大会新の54秒85をマークした。昨秋には300ｍで国体少年Ａ７位、Ｕ18大会２位に入賞している。

女子100ｍ、200ｍの千葉安珠（常盤木学園高２年・宮城）も注目。６月１～４日に行われたＵ20日本選手権100ｍを11秒86（＋0.2）の自己新で制覇、200ｍでも24秒46を持つ。「東北大会では本数が増えて疲労がたまると思いますが、インターハイをイメージして予選、準決勝、決勝とだんだん良い走りになるようにしたい」と意気込む。千葉が３走を務める常盤木学園高の４×100ｍＲは、昨秋の日本選手権リレーで１・２年生だけの布陣では史上初となる45秒台をマーク。メンバーが２・３年生に進級した今季も県大会で46秒06と好走を見せ、現在ランキング２位につけている。東北大会では、さらなる記録短縮に期待。

女子走高跳には、１ｍ72の自己記録を持ち、宮城県大会とU20日本選手権で１ｍ71を跳んだ山根希乃風（仙台二華高２年）がいる。U20日本選手権の２位を喜び、「東北大会では優勝と自己記録を目指して、着実にインターハイを決めたい」と話す。Ｕ20日本選手権で３位に入った男子100ｍの星颯人（仙台一高３年・宮城）、走幅跳の曲山純平（日大東北高３年・福島）も有力。星は200ｍ、曲山は三段跳との二冠を狙う。

U20日本選手権で入賞を果たした曲山、山根、星にも注目（写真／中野英聡、毛受亮介）

男子走高跳は、Ｕ20日本選手権４位の正岡惇太朗（弘前実高３年・青森）を軸に激戦が予想される。女子5000ｍＷは、今季23分20～30秒台の自己記録を出している久家すずか（会津学鳳高３年・福島）、庄子理菜（常盤木学園高３年）が対戦。中長距離種目は男女とも、仙台育英高（宮城）、学法石川高（福島）、青森山田高（青森）勢を中心に、役者がそろっている。