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2023-06-14

【高校総体】北九州大会・全国ランキング上位選手が激突! U20アジアチャンピオンの黒木が凱旋

U20アジア選手権・優勝の黒木を筆頭にハイレベルな戦いが予想される男子短距離。左から中川、黒木、松本、植松(写真/毛受亮介、中野英聡、佐藤真一)

8月2日から6日まで、北海道を舞台に繰り広げられるインターハイの出場権を懸けた最終決戦がスタート。都府県大会を勝ち抜いた選手たちが、ブロック大会に挑む。北海道に続いて、15日から開幕する北九州ブロック大会の注目選手を紹介する。

短距離に注目選手が多数

インターハイの北九州地区予選が6月15日から4日間、福岡市内の博多の森陸上競技場で開催される。

注目種目は男子短距離。今月4日から開催されたU20アジア選手権(韓国・醴泉)の100mで金メダルを獲得した黒木海翔(東福岡高3年・福岡)の凱旋レースとなる。今季は5月3日の県選手権で向い風1.5mのなか高校歴代8位タイの10秒28をマーク。翌週も10秒28(+0.6)と同タイムを連発し、金メダルを獲得したU20アジア選手権でも10秒37(-0.3)と今季絶好調だ。
黒木だけでなく、ライバルたちも続々と好記録をマークする。長崎県大会の100mでは中川穂泉(佐世保西高3年)が10秒36(+0.5)と県高新で優勝し、2位の植松康太(長崎南高3年)も10秒42と今季2度目の10秒4台をマーク。200mでは佐賀チャンピオンの松本悠斗(佐賀北高3年)が今季21秒08(+1.4)と20秒台目前。長崎県大会200mを制した植松も21秒19(-1.5)と自己記録を伸ばしている。

100mで全国高校ランキングトップの黒木を筆頭に、男子短距離勢は中川、植松、松本が全国トップ10入り。ハイレベルなレースが繰り広げられるだろう。

今月開催されたU20日本選手権で入賞した選手たちにも注目したい。

男子400mは庄籠大翔(東福岡高3年・福岡)が同5位入賞。自己ベストは昨季マークした47秒16。この種目は渕上翔太(東福岡高3年)、小幡心優(自由ケ丘高3年・福岡)と福岡勢3人が全国トップ10にランクイン。インターハイ出場を決めるラインは高水準となるだろう。

男子やり投でU20・7位入賞した池田栄志(長崎日大高3年・長崎)も今季67m44と全国ランキング2位。「70mを超えたい」と池田。

U20日本選手権で活躍した選手たちも出場。左から庄籠、渕上、小幡、池田(写真/中野英聡)
U20日本選手権で活躍した選手たちも出場。左から庄籠、渕上、小幡、池田(写真/中野英聡)

女子100m&200mで福岡県二冠を獲得した柴藤凜(福大若葉高3年)もU20の100mで4位入賞。100m、200mとも全国トップ10入り。福岡県2位の福岡梓音(中村学園女高2年)も200mでU20・6位。女子短距離も熱戦必至だ。

また女子1500mでは、大学生や実業団選手を抑えて川西みち(自由ケ丘高2年・福岡)がU20を制覇。「大きな大会で優勝できたことはプラス」と収穫を口にした。福岡県大会は、昨年のインターハイ800mで7位入賞した下森美咲(北九州市高3年)が川西に競り勝っており、両者の再戦も見どころ。

また、女子円盤投で全国ランキングトップの濵田桃子(福大若葉高3年・福岡)がU20で7位入賞。円盤投、砲丸投と2種目で全国トップ10入りするも、県大会の円盤投は東かれん(八女学院高1年)に敗れた。この種目は長崎南高(長崎)の草野美夕(3年)も今季40m33、自己ベスト40m85と全国トップ10入り。40mを超えるメダル争いになるだろう。

女子も短距離、中長距離、投てきに注目。写真は左から柴藤、福岡、川西、下森、濵田(写真/毛受亮介、中野英聡)
女子も短距離、中長距離、投てきに注目。写真は左から柴藤、福岡、川西、下森、濵田(写真/毛受亮介、中野英聡)

男女リレーも注目種目だ。東福岡高は4×400mRでインターハイ史上初の三連覇に挑む。男子マイルリレーは自由ケ丘高(福岡)、長崎南高(長崎)が全国トップ10に入る。

インターハイは8月2~6日、北海道札幌市の厚別公園競技場で開催される。

文/新甫條利子 写真/毛受亮介、中野英聡

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